森保一監督率いる日本代表は2日、FIFAワールドカップ・カタール大会グループリーグ突破をかけてスペイン代表と対戦する。この一戦を前に、浦和レッズ前監督でスペイン人のリカルド・ロドリゲス氏がドイツ戦における森保采配や、日本対スペインの見どころを語った。11月30日、スペイン通信社『EFE』が伝えている。
森保一監督は先月23日のドイツ戦で0-1で迎えた後半キックオフからDF冨安健洋(アーセナル)を投入。3バックシステムへ変更すると、MF堂安律(SCフライブルク)やFW浅野拓磨(VfLボーフム)ら攻撃陣で次々と交代カードを切り、逆転勝利へと導いていた。
そんな森保采配について、リカルド氏は「(ドイツ戦で)森保一監督がチームに与えた変化は、とても機能していた。(冨安健洋をはじめ)後半から出場した選手を見れば、ドイツ代表に勝利したことはサプライズではない。日本代表はいくつもの戦い方を備えているわけだからね」とコメント。事前に複数のプランを用意していた森保一監督を高く評価している。
日本対スペインの一戦では、スペイン代表が主導権を握る試合展開が予想されている。それだけに同氏は日本代表の守備について「スペイン代表相手には、プレスの掛け方がカギを握るだろう。高い位置からプレスをかけるのか、それとも自陣に引いて守備ブロックを敷くのか。ただスペイン代表がコスタリカ代表相手に勝利したことを踏まえると、引いて守るやり方だと厳しい」と自身の見解を述べている。
またスペイン代表が警戒すべき選手を問われると「日本代表には、スペイン代表にとってかなり危険な選手がたくさんいる。特に鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)、三笘薫(ブライトン)、遠藤航(VfBシュツットガルト)には注意を払わなければならない」と回答。ただ遠藤航はコスタリカ戦で右ひざを痛めると、その後は一度も全体練習に姿を現してない。
徳島ヴォルティスをJ1昇格に導いたほか、昨季に浦和レッズで天皇杯優勝を成し遂げたリカルド氏。日本での監督キャリアが豊富なだけに、同氏の見解に注目が集まる。