後半3分、交代したばかりの堂安が同点ゴール

 日本代表は現地時間12月1日、カタール・ワールドカップ(W杯)ベスト16入りを懸けてグループリーグ最終戦でスペイン代表と対戦。1点ビハインドで迎えた後半立ち上がり、交代で入ったMF堂安律(フライブルク)が同点ゴールを挙げ、試合を中継する「ABEMA」で現地解説を務めるMF本田圭佑は「ワンチャンやで。ワンチャンでいくんや」と感嘆の声を上げた。

 日本はこのスペイン戦で勝利するか、引き分けた時の他会場の結果次第で突破という条件。序盤からスペインのボール保持を受け入れ、カウンターを狙う構えだった。

 しかし前半11分、右45度付近からのクロスをゴール前でFWアルバロ・モラタに打点の高いヘディングで叩かれて失点。いきなり苦しい状況に追い込まれてしまった。

 1失点で耐えていた日本は前半34分、1トップのFW前田大然(セルティック)を中心に連動したプレスをかけ、スペインを押し込む。GKウナイ・シモンをゴールライン際に追い詰め、前田がプレッシャーをかけに行ったが、冷静に右サイドに展開しされてチャンスを逃した。

 前半を最少1失点でしのいだ日本はハーフタイムに、MF久保建英(レアル・ソシエダ)に代えてMF堂安、DF長友佑都(FC東京)に代えてMF三笘薫(ブライトン)を投入。後半3分、FW前田大然(セルティック)のプレスから相手のミスを誘い、ボールを拾った堂安がペナルティーエリア内から左足を一閃。シュートは相手GKウナイ・シモンの手を弾いて、同点ゴールとなった。

 本田は「イエス! ワンチャンやで、ワンチャンでいくんや。相手がつないで、サイドチェンジを狙った時に伊東(純也)さんが勝負を懸けていった。堂安さんMVP。これは(日本の勝利)あるぞ」とテンション高めに語っていた。

 日本は後半6分にも、MF田中碧(デュッセルドルフ)がゴールネットを揺らし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の末に勝ち越している。(FOOTBALL ZONE編集部)