日本代表DF長友佑都が、またも「ブラボー!」を連発した。現地時間12月1日のカタール・ワールドカップE組第3戦で、日本はスペインに2-1で勝利。ドイツ戦の後に何度も叫んでいた言葉を再び繰り返した背番号5は、過去2回、はね返された次の壁も乗り越えてみせると誓った。

上写真=長友は同点ゴールを決めた堂安律と日の丸を手にして絶叫!(写真◎Getty Images)

■2022年12月1日 カタールW杯E組(ハリーファ)
日本 2-1 スペイン
得点者:(日)堂安律、田中碧
    (ス)アルバロ・モラタ

「リバウンドメンタリティーを発揮した」

 インタビュアーの「いまの気持ちを聞かせてください」との質問に「あれ、言っていいですか。小さい声で言うので、小さい声で」と返したのは、もちろん『振り』だった。
 
「ブラボー!」

 ドイツ戦に勝った後のインタビューで何度も繰り返し、話題になった言葉を再び、大きな声で叫ぶ。その後も「マジみんなブラボー。ありがとう。本当、ありがとう。マジでブラボー! すごい!」と続け、勝利の喜びをかみ締めた。

 ドイツに勝った後、第2戦でコスタリカに敗れ、グループステージ突破のためにはスペイン戦で引き分け以上が求められる状況。「コスタリカ戦で負けてから、すごく厳しい3日間を過ごした」と振り返った長友は、「それでもみんな、この壁を乗り越えた。リバウンドメンタリティーを発揮して、強い気持ちで臨めたことが、この結果につながったと思う」と胸を張った。
 
 自身は左サイドで先発したものの、圧倒的にボールを支配される展開を受け、ハーフタイムでの交代を余儀なくされた。それでも後半はいつも通り、ベンチで声を張り上げて仲間を鼓舞。日本は後半の2得点で再び世界を驚かせる勝利をつかみ、「チームメートも監督もスタッフも、みんなブラボーやし、スタジアムで応援してくださったサポーターの皆さんもブラボーやし、日本で、テレビの前で応援してくださった皆さんもブラボーやし、みんなブラボー!」と繰り返し、「すご過ぎる。感謝したいです。ありがとうございます」と言葉をつないだ。

 現地時間12月5日の決勝トーナメント1回戦では、クロアチアと対戦する。ベスト8への挑戦は日本にとって4回目、長友自身は2010年南アフリカ大会、18年ロシア大会に続く『三度目の正直』に挑む。「2回、本当に悔しい思いをしてるので。絶対にみんなで、この最高のチームで、新しい景色を見るために、絶対に次も勝ちたい」と言葉に力を込め、最後にもう一度「ブラボー!」と叫んだ。

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