【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループF】カナダ1-2モロッコ(日本時間12月2日/アルトゥママ スタジアム)
歴史的なワールドカップ初勝利は4年後にお預けとなった。1986年大会以来、36年ぶりにワールドカップに出場したカナダ代表は3戦全敗でカタールを去ることに。初勝利の重みを感じたカナダ代表の視線の先には、アメリカと共同開催する次回2026年大会がある。
カナダ代表は北中米カリブ海予選ではワールドカップ常連国であるメキシコやカナダを上回る首位通過。圧倒的な強さで36年ぶりにワールドカップ出場を決めた。
しかし、世界最高峰の舞台の壁は高かった。初戦のベルギー戦は強豪バイエルンで活躍するアルフォンソ・デイビスがまさかのPK失敗。0-1で敗れた。第2戦はクロアチアに1-4で大敗。そして第3節モロッコ戦ではディフェンスラインの連携とGKボージャンのミスから先制点を献上。この失点が大きく響き、1-2で敗れた。
試合終了の瞬間、グループFで首位通過を決めたモロッコはベンチメンバーがピッチに流れ込み、喜びを分かち合った。ABEMA視聴者からも「モロッコマジでいいチームだ」「モロッコおめでとう」「モロッコ旋風来てる」と勝者を祝福する声が寄せられた。
一方、カナダ代表のカタールでの戦いが終わったことを意味するものでもあった。ABEMAで実況を務めた田畑祐一アナウンサーは「ワールドカップ初勝利、もう一つの目標の勝ち点を得ることはできませんでした。次回の開催国として、なんとしてでも爪痕を残したかったと思います。勝ち点を得ることはできませんでしたが、待望の初得点を挙げました。残念ながら次の母国開催での活躍に期待です」と、カナダの健闘を称えた。
カナダ代表の選手たちは、歓喜に沸くモロッコ代表の選手たちの姿を目に焼き付けたことだろう。スタンドには、カナダの敗退を受け止め、静かに4年後の勝利を祈る美女サポーターの姿。モロッコは、2018年の前回大会、最終戦でスペインと引き分けたものの、勝ち点1の最下位でワールドカップを去っていた。彼らが”4年後のリベンジ”を果たしたように、カナダ代表も今大会での経験を糧に前へと進む。
(ABEMA/FIFAワールドカップ カタール 2022)