64年ぶりのW杯は未勝利で終わった
64年ぶりにFIFAワールドカップの舞台へと戻ってきたウェールズ代表。常にそのチームの中心にいたのは、FWガレス・ベイルとMFアーロン・ラムジーだ。
ウェールズ躍進が始まったのはEURO2016のことで、当時はベスト4に入るサプライズを起こした。そこでも中心はベイルとラムジーで、特に得点部分ではベイルの存在が大きかった。トッテナムやレアル・マドリードで活躍したベイルの存在はウェールズサッカー界を大きく変えることとなったのだ。
しかし、ベイルも33歳だ。元より怪我の多い選手で、ここ数年は安定した数字を残せなくなっていた。今年はアメリカのロサンゼルスFCでワールドカップ・カタール大会への準備を進めてきたが、やはりEURO2016当時と比較するとベイルのパフォーマンスも振るわなかった印象だ。
英『Daily Mail』はサポーターの声を紹介しているが、中には世代交代のタイミングとの意見も目立つ。EURO2016から続いてきた躍進のストーリーは一旦幕を閉じることになるのだろうか。
「ウェールズはベイルとラムジーに依存しすぎていた。今これをリセットし、前に進む必要がある」
「ベイル、ラムジーらベテランはチームを去るときだ」
残念ながらカタール大会では勝利を挙げられなかったが、欧州予選を突破しただけでも凄いことだ。4年後の2026年大会は出場国が48に拡大するものの、それでも欧州予選突破は難しいミッションだ。ベイルとラムジーが去ればウェールズは再びEUROとワールドカップから遠ざかることになるかもしれない。それでもこの6年は特別なもので、ウェールズのサポーターだけでなく世界のサッカーファンがベイル&ラムジー世代に魅せられてきたことだろう。