日本代表の吉田麻也が2日、メディア対応を行った。
1日、FIFAワールドカップカタール2022のグループE第3戦で、日本代表はスペイン代表と対戦。試合は、11分にアルバロ・モラタの得点で先制されるも、後半に堂安律、田中碧のゴールで逆転勝利。ドイツ代表との試合に続き、優勝経験国を相手にアップセットを起こした。
試合後、キャプテンとしてチームを支え続けた吉田が、インタビューに応じた。
勝利について祝福されると、「ありがとうございます。おめでとうございます」と答えた後、感想を述べた。
「嬉しいです。感想は嬉しいですよ。すごく嬉しいです。すみません、語彙力がないので。でもまあもう1個なんでね、自分たちの目標はもう1個勝つことなんで、喜びはもちろん大事ですし、今日は夜が遅いんで、しっかり休んで明日からまたみんなと一緒にサッカーできるっていうのはホントに嬉しいです」
また、試合全体に関してもコメントした。
「前半からブロック作って、というのはプランでした。ただ、失点してどうするかっていうのはハーフタイムに話しました。ズレればハマるし、ハマるけど後ろは3対3になるじゃないですか。だからスペースがあるんだけど、そこはリスクを負わなきゃいけないってところで。ただ、そこにボールが入ってこずにね、前で引っかけてボールを奪って点を取れたので、やっぱそこで勇気を持って前進できたことが大きかったかなと思います」
「もともと負けていたらハメに行くっていうプランはあったので、まあよかったなと思いますけど、ただ、これが3試合を戦って次、クロアチアとやる時におそらく僕らもそうですけど、向こうも分析してくるので、そこらへんの分析のいたちごっこが始まると思うので、よりいい準備をして、分析をして、オプション1、オプション2、もしくはオプション3まで持っておかないといけないんじゃないかなと思います」
そして、グループステージ3試合も総括している。
「まず2勝して上がることって今まであったんですかね?(2002年日本&韓国、2010年南アフリカで達成済み。だが、)僕が出た時は初めてなので、2つ勝てたってことと、僕が勝った時はね、コロンビアに1人退場していたので、なんかこう勝ったけどまあそれがあったからみたいなところがあって、ちゃんと勝ったのは僕的には初めてだったので、シンプルに嬉しいです」
「(ドイツやスペイン相手に勝利出来たことは、)それはより自信を持てることだと思うんですけど、あくまで自分たちの目標はベスト8の壁を破ることなので、ここでやっぱり気を緩めずに、満足せずに、もう1個行って自分たちが新しい景色を見たいし、それが日本のサッカーの発展に絶対つながると思っているので。子供たちは、やっぱこの試合を見て、次の試合を見て、まあ10年後、20年後に代表になってくる選手たちがこの試合を見たからっていうのが増えれば、それはやっぱり日本のサッカーの進歩だと思うし、その時には僕はベテランたちの首を切りたいなと思います」
“キャプテン”としてチームを支え、日本サッカー史上初となる2大会連続の決勝トーナメント進出を達成した吉田。次はクロアチア代表との一戦。“新しい景色”、ベスト8進出に向けて、日本サッカーの歴史上、最も重要な一戦となるだろう。