ボールの右側がわずかにライン上に残っていることが確認
日本代表は現地時間12月1日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループリーグ最終戦でスペイン代表に2-1で勝利した。この2点目のプレーでボールがゴールラインを越えたか否かが世界的に論争となるなか、国際サッカー連盟(FIFA)はこの試合のビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が確認した映像を公開した。
日本は1-1で迎えた後半6分、ペナルティーエリア内からMF堂安律が右足シュートを放つとファーサイドに抜けたボールをMF三笘薫が戻し、中央でMF田中碧が押し込んだ。三笘が戻した時にゴールラインをボールが越えていたかが際どいプレーで、VARが時間をかけて確認。ボールはラインを割っていないとして、日本の逆転ゴールが認められ、2-1とリードを奪った。
三笘が戻した瞬間のボールがゴールラインを越えていたか否かは、対戦国スペインだけでなく多くの国のメディアで取り扱われ論争を巻き起こした。
FIFAは今回、VARが使用したのは「ゴールラインカメラ」であるとして、公式ツイッターでゴールラインを横から撮影しているカメラでこの場面を撮影した映像を公開。さらにスロー再生もしている。
その映像を見ると三笘がボールにタッチした瞬間、三笘の左足かかとからアキレス腱のあたりに伸びる足のラインと地面でできる三角形の間からラインとボールがクリアに見える。そして、ボールの右側がわずかだがしっかりライン上に残っていることが確認できる。
サッカーのルールでは、ボールが完全にラインを越えない限りインプレーとなる。ボールが球形であることからも横か上から見ない限り正確な判断はできないが、今回はゴールラインカメラが正確な判定に寄与したことで日本の劇的逆転ゴールが認められることになった。(FOOTBALL ZONE編集部)