カタール・ワールドカップ(W杯)グループG最終節、セルビア代表vsスイス代表が2日に行われ、2-3でスイスが競り勝った。
前節カメルーン代表戦を3-3の引き分けに持ち込まれた最下位セルビア(勝ち点1)は、コンディション不良だったヴラホビッチが今大会初先発となった。
一方、前節ブラジル代表戦を0-1と競り負けた2位スイス(勝ち点3)は、勝利すれば突破が決まる中、風邪で欠場の守護神ゾマーに代わってGKコベルが先発となり、シャキリがスタメンに復帰した。
前回大会もグループズテージで対戦した両国の一戦。
開始20秒、スイスに先制のビッグチャンス。エンボロ、ジャカとゴール至近距離から立て続けにシュートを放っていったが、GKミリンコビッチ=サビッチが防いだ。
立ち上がり早々のピンチを凌いだセルビアが前がかる展開となった中、11分に好機。右サイドからカットインしたジブコビッチのミドルシュートが左ポストに直撃した。
その後もセルビアが圧力をかけていたが、20分にスイスが先制する。リカルド・ロドリゲスがボックス左までオーバーラップ。クロスはDFにカットされるもソウが拾ってラストパス。最後はシャキリが決めた。
それでも26分、セルビアがすかさず追いつく。高い位置でボールを奪った流れからタディッチの左クロスをミトロビッチがヘッドで押し込んだ。
さらに35分、一気に逆転する。シャキリのバックパスミスをカットした流れから、タディッチのスルーパスでボックス内に侵入したヴラホビッチがシュートを決めきった。
しかし打ち合いの一戦は前半終盤の44分、スイスに同点弾。ソウが右サイドへ展開してヴィドマーがクロス。最後はエンボロが合わせてネットを揺らした。
2-2で迎えた後半、開始3分にスイスが勝ち越す。シャキリの浮き球パスをバルガスがヒールで流し、ボックス内に走り込んだフロイラーが蹴り込んだ。
再び追う展開となったセルビアはヨビッチを投入。しかし、攻めあぐねる状況が続く。結局、終盤にかけては自陣に引いたスイスをセルビアは崩せず2-3で敗戦。
打ち合いを制したスイスが3大会連続でグループズテージを突破した。ブラジルに次ぐ2位通過となったスイスはラウンド16ではポルトガル代表と対戦する。