日本代表MF堂安律(SCフライブルク)は、FIFAワールドカップ・カタール大会のドイツ戦とスペイン戦でいずれも同点ゴールを奪取。W杯優勝候補相手の大金星に貢献している。カタールW杯での活躍でステップアップ移籍が期待される中、セリエA(イタリア1部)の強豪ミランが同選手に興味を示しているようだ。2日、イタリアメディア『カルチョメルカート』が伝えている。

 堂安律は今年7月、オランダ1部PSVアイントホーフェンからSCフライブルクへ移籍金850万ユーロ(約12億円)により完全移籍。加入1年目から公式戦22試合の出場で4ゴール4アシストをマーク。右サイドでレギュラーに定着していた一方、日本代表ではFW伊東純也(スタッド・ランス)の活躍もありスーパーサブという立ち位置だった。

 しかし先月23日のドイツ戦では71分からピッチに立つと、わずか4分後に同点ゴールをマーク。日本代表を逆転勝利へ導くと、2日のスペイン戦でも後半キックオフから出場。48分にペナルティエリア外で右サイド寄りの位置から強烈なミドルシュートを放ち、再び同点ゴールを奪取。51分には右サイドからのグラウンダー性のクロスからMF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)の勝ち越しゴールを演出するなど、鮮烈なパフォーマンスを披露していた。

 すると『カルチョメルカート』は「日出づる国の世界的スターが、セリエAのトップクラブにやって来る」と見出しをうち、堂安律にミランが関心を寄せていると報道。

 同選手の市場価値を1500万ユーロ(約21億2000万円)と伝えた上で「堂安律は今やワールドクラスのスターだ。カタールW杯での2ゴールのおかげで、彼に対する評価はますます高まっている。強力な左足を持っていることは、攻撃面に大きな影響を与える右ウイングを探すミランにとって、非常に重要な特徴だ」と綴っている。

 またイタリアメディア『カルチョダンゴロ』は「カタールW杯のサプライズ:プレシアードや堂安律などセリエA挑戦の可能性がある選手たち」と題した特集記事を掲載。エクアドル代表DFアンヘロ・プレシアード(KRCヘンク)、アメリカ代表FWティモシー・ウェア(LOSCリール)、セネガル代表FWイスマイラ・サール(ワトフォード)、堂安律をセリエA移籍の可能性がある選手としてリストアップ。

 堂安律について「彼はカタールW杯グループリーグ全試合でプレーし、すでに2ゴールを挙げている。SCフライブルクでも4ゴール4アシストと結果を残しているほか、SCフライブルクはブンデスリーガで2位につけている。セリエAの多くのクラブにとって有用な選手であるはずだ」と説明している。