「日本がアジアのレベルアップに大きな貢献をしている」

 カタール・ワールドカップ(W杯)では、日本代表、オーストラリア代表、韓国代表とアジアの3か国がラウンド16進出を果たした。日本はスペイン代表、ドイツ代表に勝利し、オーストラリアもデンマーク代表に勝利、韓国もポルトガル代表を破って、決勝トーナメントに進んでいる。

 オーストラリアはすでに12月3日のアルゼンチン代表戦(1-2)に敗れて大会を去ることになったが、日本と韓国の2か国には8強進出の可能性が残っている。決勝トーナメント1回戦のクロアチア代表戦の前日会見で、アジアの躍進について問われた森保一監督は「日本がこのW杯で勝つために、自国のことを指導者養成や強化も含め、日本サッカーが強くなる環境作りをしてきました。同時に日本サッカー協会としては、アジアに貢献すること、アジアのレベルを上げるということで指導者をいろいろな国に派遣してアジアの国々のレベルアップに貢献することをやってきました」と言い、「日本がアジアのレベルアップに大きな貢献をしていると思うし、実際、アジア全体のレベルが上がらないとW杯に勝つことは難しい。そうしたなかで日本、韓国、アジア枠で言うと昨日のオーストラリアもレベルを上げて、アジア勢が勝っていくだけの力をつけていると思う」と、コメントした。

 そして、「隣にいる長友佑都を含め、日本人選手が世界の舞台で戦える、勝っていけることに日本人指導者が自信を持ち、アジアの指導者が自信をもって大きな夢や希望につながると嬉しい」と、今後もアジアのレベルアップに日本人が関わっていくことに期待を寄せた。(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)