エースのケインにゴールが生まれるなど3発快勝

 カタール・ワールドカップ(W杯)は現地時間12月4日に決勝トーナメント1回戦を行い、イングランド代表がセネガル代表に3-0で完勝してベスト8へ駒を進めた。

 イングランドのビルドアップに対して整理した守備で待ち構えたセネガルは、ボールを奪ってからショートカウンターでチャンスをうかがった。前半32分にセネガルはFWイスマイラ・サールのラストパスに反応したFWブライユ・ディアがゴール至近距離からシュートを放ったが、イングランドのGKジョーダン・ピックフォードがファインセーブで守った。

 逆にイングランドは前半38分、左サイドから前線にボールを運ぶとFWハリー・ケインのスルーパスにMFジュード・ベリンガムが抜け出してラストパス。そこにMFジョーダン・ヘンダーソンが走り込んでシュートを流し込んだ。中央や右サイドからの前進を試みて失敗する回数が多くなっていたが、目先を変えたタイミングでゴールを奪って1-0のリードで折り返した。

 さらに前半アディショナルタイム、セカンドボールの競り合いでボールを奪ったベリンガムが一気に前線。MFフィル・フォーデンを経由してケインにラストパスが通り、GKとの1対1でシュートを力強く蹴り込んだ。エースであり、前回ロシアW杯の得点王による今大会の初ゴールで、イングランドが2-0とリードを広げてハーフタイムに突入した。

 後半に入ると完全に試合はイングランドのペース。そして後半12分、左サイドから前進するとケインと相手と競り合ったボールを拾ったフォーデンが一気に縦へ突破。中央へのラストパスを逆サイドから入ってきたFWブカヨ・サカが決めて3-0とリードを広げた。

 セネガルが待ち構えた守備をできる点差でなくなったこともあり、イングランドはプレスの逆を取っての前進に苦労をしなくなった。交代選手を次々に投入したことで少し連動性を欠いた感もあったものの、ボール保持率を高めて危なげなく逃げ切った。

 これでイングランドは準々決勝に進出。1966年の自国開催以来となる2回目のW杯制覇に向け、次に超えるべき壁は前回ロシアW杯の王者フランス代表となった。(FOOTBALL ZONE編集部)