選手時代にマンチェスター・ユナイテッド移籍の可能性があったと伝える
森保一監督率いる日本代表は、カタール・ワールドカップ(W杯)で日本史上初のベスト8進出を懸けて、現地時間12月5日の16強でクロアチア代表と対戦する。指揮官の手腕が世界から注目されるなか、スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」は、かつて欧州の名門への移籍に迫った過去に注目している。
今大会の日本は初戦で優勝候補の一角と目されたドイツ代表戦で2-1と逆転勝利。続くコスタリカ代表戦は0-1と惜敗したものの、第3戦で強豪スペイン代表に2-1と再び逆転勝利し、グループ首位通過を決めた。
現地時間12月5日にはクロアチア代表との決勝トーナメント1回戦が控えるなか、「ムンド・デポルティーボ」は「アレックス・ファーガソンを納得させられなかった“奇跡の指揮官”モリヤス」と題して、選手時代の森保監督を紹介している。
記事では「サプライズをもたらしている日本の監督は地味な現役時代を送ったが、マンチェスター・ユナイテッド移籍に迫ったことがあった」として、森保監督が22歳だった1990年の出来事に言及。アジア人選手がマーケティング目的で求められていたことを背景に、ユナイテッドは“森保選手”の獲得を検討したが、「契約が成立するためには最低限の条件があり、ファーガソンと彼のコーチングチームはその条件をモリヤスに見出さなかった」と報じた。
そして、今回のW杯での采配にも触れ、4バックと3バックを使い分ける戦いを「絶妙な戦術」と指摘。「森保監督率いる日本は頭脳的なプレッシングを仕掛ける。インテンシティーだけではなく、パスコースを緻密に消す」と評価した。
クロアチア戦では日本初のベスト8に挑戦する森保ジャパン。記事では「勝利の有力候補としてはスタートしないが、森保采配によってゲームが変化するかどうか、見てみよう」とその手腕に期待を寄せている。(FOOTBALL ZONE編集部)