元クロアチア代表MFイヴァン・ラキティッチ(セビージャ/スペイン)が、日本代表の印象について言及した。4日、国際サッカー連盟(FIFA)の公式サイト『FIFA.com』がコメントを伝えている。
現在34歳のラキティッチは、これまでバーゼル(スイス)やシャルケ、バルセロナといったクラブでプレー。現在はセビージャの中盤の主軸として活躍を続けている。2007年にデビューを飾ったクロアチア代表としては、国際Aマッチ通算106試合に出場し15得点16アシストを記録。2018年のロシアW杯準優勝にも大きく貢献したが、2020年9月に同国代表からの引退を発表。32歳にして代表キャリアに幕を閉じた。
代表引退について「決断は正しかったと思っている。もちろん、W杯が開催されている今の期間は辛く感じるよ。選手たちを応援しているし、彼ら(クロアチア代表)がやっていることに満足もしている。そしてとても誇りに思っている。だけど、個人的には辛いんだ。胸が張り裂けそうなほどにね。でも、自分で決めたことだし、それを貫かなければならないよ」と語ったラキティッチ。今回のカタールW杯は、一人の”ファン”として手に汗握りながら母国代表の戦いを観戦しているようだ。
「試合を見るのは、自分がプレーするよりも何倍も難しい。ベルギー戦(グループF・第3節)では寿命が5年間も縮まったような気がしたよ。とても緊張して、ビクビクしていたんだ。僕は何年間も同じチームで戦ってきたからね。選手やコーチとは連絡を取り合っているし、心の中では今でも一員だと思っている。彼らの幸運を祈っているし、今大会でも長い道のりを歩んで欲しいよ」
グループFを2位で突破したクロアチア代表は、現地時間5日に開催される決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)で日本代表と対戦する。ドイツ代表やスペイン代表を撃破し、グループEを首位通過した日本代表についてラキティッチは次のようにコメントしている。
「日本がグループリーグを勝ち抜き、ドイツが敗退したことに関しては、誰もが本当に驚いたと思う。でも、彼ら(日本代表)のプレーを見ていると、なぜそんなことが起こったのかがよく分かる。個人としてもチームとしても多くのクオリティを備えている。対戦するのは非常に難しい。クロアチアは100パーセントの力を発揮しなければならないだろう」
また、同選手は大会の今後の展望についても言及。「もっとサプライズが起こると思っている」とコメントしつつ、「クロアチアが前回大会の時のように行くと良いね。4年前と同じように一歩一歩前進するしかないと思うよ」と母国の健闘を祈った。