最後までアルゼンチンを苦しめたオーストラリアは、1点差の惜敗でベスト16敗退となった。だが、彼らがカタール・ワールドカップにおけるアジア勢躍進の一端を担ったことは変わらない。

 今大会に出場したアジア勢は、ホスト国のカタールを含めて6チーム。そのうち、オーストラリアのほか、日本と韓国を加えた計3チームが決勝トーナメントに駒を進めている。ドイツやベルギー、ウルグアイといった欧州や南米の強国がグループステージ敗退に終わったのとは対照的だ。

 イタリアメディア『football news 24』は、「あらゆる予想に反して脚光を浴びているのは、ピッチ内外でのアジア勢だ」と報道。日本代表が試合後にロッカールームを片づけ、サポーターがスタジアムのゴミ拾いをしていることに触れつつ、「素晴らしい仕事と非凡なメンタリティの成果である集団的なリベンジだ」と伝えた。
 

 さらに、同メディアは、その筆頭に日本をあげている。初戦でドイツ、第3戦でスペインと、優勝経験のある2つの大国を相手に、後半の逆転劇で勝利を収めた日本について、同メディアは「大国キラー」と表現。「日本の辞書に諦めるという文字はない」「日本のスカッドで支配するのはクオリティ」と、サムライブルーを称賛した。

 日本はドイツ、スペインとの2試合で、相手にポゼッションを許しながらも試合を制した。football news 24は、「ボールを持つことはモリヤスの哲学にない」と、高い決定力と守備力で勝利をもぎ取ったと伝えている。

「6ポイントでグループ首位通過。素晴らしい歩みだ。近く、彼らはクロアチアと対戦する。日本にとってはまたもハイレベルな相手だ。しかし、彼らはますます驚かせる準備を整えている」

 大会前に森保監督が目標と掲げた悲願のベスト8まで、あと1つ。日本はその壁をついに乗り越えられるのか。決戦のときは近づいている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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