大会16日目は、決勝トーナメント1回戦の2試合が開催される。
日本時間24時キックオフのカードが、日本対クロアチアの一戦だ。
日本はスペイン、ドイツという優勝候補相手にアップセットを成し遂げて、グループEを首位で突破した。いずれの試合も前半に先制を許しながら、後半に攻勢をしかけて逆転という展開で勝利を掴んだ。
その2試合で同点弾を決めた堂安、自慢のドリブル突破からいくつものチャンスを作り出した三笘ら、途中出場から流れを変えられる選手が多く控えている選手層が強みの一つだろう。森保監督が就任当初から掲げる「ベスト8」の目標を達成する舞台は整っている。
対するクロアチアは、1勝2分けの無敗でグループFを2位通過。第2戦のカナダ戦で攻撃陣が爆発して4ゴールを奪えば、引き分け以上で突破が決まる第3戦では守備陣が奮闘し、強力な攻撃陣を揃えるベルギーをゼロに抑えるなど、攻守でバランスの良さを発揮している。モドリッチ、コバチッチ、ブロゾビッチの世界屈指の中盤トライアングルを中心に、日本に立ちはだかる。
日本時間28時からのゲームが、ブラジル対韓国戦だ。
今大会の優勝候補筆頭といわれるブラジルは、グループGの第1戦、2戦を危なげなく2連勝。メンバーを落とした第3戦こそカメルーンに敗れたものの、首位で決勝トーナメント進出を決めている。
そのカメルーン戦では、攻撃の切り札の一人だったガブリエウ・ジェズスが負傷してチームから離脱するなど、不安を抱えている。それでも、欠場が続いていたネイマールが練習に部分合流したとの情報も。このエースが復帰するとなれば、優勝を狙うセレソンにとってこの上ない戦力アップだろう
一方の韓国は、勝利が絶対条件のポルトガル戦で、後半アディショナルタイムの劇的ゴールで勝利。大逆転でグループH突破を決めた。それでも、一発勝負で迎えるブラジルは厳しい相手だろう。相手の猛攻を耐えしのぎ、韓国が世界に誇るエース、ソン・フンミンの一撃にかける――。そんなシナリオで番狂わせを狙うか。
【大会16日目】12月5日(月)に行なわれる試合
※対戦カード/キックオフ時間(日本時間)/放送予定
日本対クロアチア(ラウンド・オブ16)/24時/ABEMA、フジテレビ
ブラジル対韓国(ラウンド・オブ16)/28時/ABEMA独占
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部