現地記者は「カタールの人がキックオフギリギリに来る人が多い」と言及

 カタール・ワールドカップ(W杯)は現地時間12月5日に決勝トーナメント1回戦を行い、日本代表(FIFAランキング24位)はクロアチア代表(同12位)と対戦する。記者席は満席になっているものの、観客席はキックオフ30分前になっても、かなりの空きが見受けられる状態になっている。

 日本は累積警告で出場停止のDF板倉滉(ボルシアMG)と体調不良のMF久保建英(レアル・ソシエダ)がベンチ外となった。キックオフまで40分を切り、場内では先発メンバーが発表された。これまでのスタジアムでは、日本の注目選手や対戦相手のキープレーヤーの名前が呼ばれると、歓声やブーイングが上がったが、今回はそれほど大きな声は挙がらなかった。

 今回の試合会場となっているのは、カタールW杯の全8会場で最も南にあるアル・ジャヌーブ・スタジアム。多くのスタジアムでは、メトロ(地下鉄)の駅から徒歩でスタジアムまで行けるのだが、このスタジアムはメトロの駅からは遠く、バスを乗り継いでいくことになる。

 そのため、メトロの駅で混雑が起こっており、観客の輸送が遅れている可能性がある。アジアサッカー連盟(AFC)のオフィシャルライターのジャベル記者によると、「カタールの人はキックオフのぎりぎりに来ることが多いから、このあとスタジアムは埋まると思う」と、試合開始時には、スタンドが埋まるのではないかと予想した。

 両チームの選手たちのアップが続くなか、徐々に両チームのゴール裏を中心に人が増えてきているが、まだまだ空席は目立つ状態。日本代表が初のベスト8進出を懸けて戦う大一番だけに、満員のサポーターで埋まった最高のスタジアムでの試合開催が期待される。(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)