決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表と対戦

　カタール・ワールドカップ（W杯）は12月5日に決勝トーナメント1回戦を行い、日本代表は（FIFAランキング24位）はクロアチア代表（同12位）と対戦した。前半終了間際に、日本はFW前田大然（セルティック）のゴールで先制。初のベスト8進出を目指す日本は今大会、初めて先制点を奪ったことで、日本サポーターが大半のスタジアムは大いに沸いた。

　3-4-2-1の布陣で試合をスタートさせた日本は、1次ラウンド初戦のドイツ戦（2-1）、第3戦のスペイン戦（2-1）よりも、積極的な立ち上がりを見せる。高い位置からのプレッシングでボールを奪い、ショートカウンターにつなげる場面やMF遠藤航（シュツットガルト）の縦パスからチャンスを作るなど、優勢に試合を進めていた。

　アグレッシブな試合のスタートを切っただけに、先制点を取りたかった日本。歓喜の瞬間が来たのは、前半終了間際だった。今大会、常に相手に先制される展開だった日本は、これまであまり機能しなかったセットプレーの流れから点を取る。

　前半43分、MF堂安律（フライブルク）がショートコーナーを入れると、MF鎌田大地（フランクフルト）を経由して、MF伊東純也（スタッド・ランス）へ。伊東からのパスを受けた堂安は、左足でゴール前にクロスを入れる。このクロスに対して、DF吉田麻也（シャルケ）が相手と競り合い、ボールがこぼれる。ここに反応したのがFW前田大然（セルティック）だった。

　ゴール前のこぼれ球に鋭い反応を示した前田は、左足を振り抜くと、クロアチアゴールにシュートを突き刺した。日本のファンが多くを埋めたスタンドからは大歓声が上がったが、堂安がクロスを入れた際にDF谷口彰悟（川崎フロンターレ）がオフサイドポジションにいたのではないかと、VARチェックが入った。しばらくの中断後、得点が無事に認められると、場内は再び歓声に包まれた。

　前回大会準優勝のクロアチアに対して、しっかりと渡り合っている日本。史上初となるベスト8進出に向けて大事な先制点を挙げた。4年前のロシアＷ杯のラウンド16では、2-0のリードから3点を取られているだけに、改めて気を引き締めて後半に臨みたいところだ。（FOOTBALL ZONE編集部）