今後が楽しみな代表であることは間違いない

日本代表のFIFAワールドカップ・カタール大会での挑戦はベスト16という結果に終わった。目指していた8強入りはならなかったが、グループステージではドイツとスペインを破った。決勝トーナメントでは前回2位のクロアチア相手に善戦しており、悪くない大会だったといえる。

日本が今大会で強さを見せたポジションはサイドアタッカーと中盤だ。サイドには三笘薫や伊東純也、堂安律らを配置し、攻勢を強める場面では彼らの攻撃力が生きた。中盤では遠藤航と守田英正が完成度の高さを見せており、スペイン戦では田中碧が決勝ゴールを決めている。

逆に物足りなかったポジションはどこなのか。一つはセンターフォワードだろう。浅野拓磨、上田綺世、前田大然、町野修斗が選ばれたが、継続して輝けたのは前田だけだった。その前田も基本的には前線からのプレッシングがメインであり、ポストプレイでは物足りなさを露呈している。浅野はドイツ戦で日本を救うゴールこそ決めたが、その後は停滞してしまった印象が強い。

4年後の2026年W杯では前線でどっしりと構えられるCFが欲しい。どうしても日本の攻撃はサイドメインであり、それはゴール前で時間を作れる選手がいないからだ。期待したいのは、昨季シント・トロイデンでゴールを量産し、今季はスペイン2部のアラベスでプレイする原大智で、191cmと日本人離れした高さを持つ。彼をターゲットマンとしてサイドからクロスを放り込むこともでき、攻撃の選択肢は増えるはずだ。

次にサイドバックだ。日本の両翼は長友佑都と酒井宏樹が長年務めていたが、長年は36歳、酒井は32歳と次には期待できるかどうかは分からない。次世代のSBが必要となる。

W杯でのパフォーマンスこそイマイチだったが、伊藤は今後左SBのスタメン候補として考えることができる。本戦までのトレーニングマッチでは攻守両面で悪くない働きを披露しており、今大会は怪我で欠場となってしまったが、中山雄太と共に左サイドに君臨するか。

右サイドはAZでプレイする菅原由勢に期待がかかる。オランダで躍動する22歳で、所属クラブでは主力としての地位を確立している。W杯前には日本代表でのチャンスを与えられていたが、結局負傷の影響でチームには合流できずに終わった。今後も森保体制は続くとされており、招集に期待したい。

最後はGKだ。カタールでは権田修一が素晴らしいパフォーマンスを披露したが、アジア最終予選から見た場合、それほど安定していたとはいえない。一時期はシュミット・ダニエルが評価を高めており、守護神交代の可能性もささやかれていた。

ポルトガルのポルティモネンセでプレイする中村航輔には期待できる。海外移籍後は出場機会がなくベンチを温める時期が続いていたが、今季はポルティモネンセの前守護神が移籍したことで空いた椅子を確保することに成功した。シュートストップが光っており、セーブ数38回はリーグ7番目の好成績である。

他にもLASKリンツの中村敬斗やグラスホッパーの川辺駿と瀬古歩夢のように森保政権では積極的に試されなかったが、所属クラブで素晴らしい活躍を見せるサムライは大勢いる。2023年にはアジアカップが予定されており、どのような選手が招集されるのか楽しみだ(データは『SofaScore』より)。