現地時間12月5日、カタール・ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦で、FIFAランキング24位の日本は、同12位のクロアチアと対戦。43分に前田大然、55分にイバン・ペリシッチと、互いに1点ずつ奪って以降は膠着状態が続いたなか、最後に両者の明暗を分けたのはPKの力量だったようだ。
先攻の日本は1人目の南野拓実を皮切りに、三笘薫、吉田麻也がGKドミニク・リバコビッチのセーブに遭い、失敗。成功させたのは浅野拓磨ただ1人だったのに対し、クロアチアはポストに当てたマルコ・リバヤ以外、全員がきっちりとネットを揺らした。この結果、森保ジャパンはPKスコア1-3で敗れ、またしてもベスト16の壁に阻まれた。
英紙『Daily Mail』によれば、プレミアリーグ歴代最多得点を誇る元イングランド代表FWアラン・シアラー氏は、『BBC』でこの一戦を解説。日本の改善の必要性を訴えている。
「誰も思うようにボールを蹴れていない。最終的には経験がモノを言った。あの状況でプレッシャーを受けることがどういうものなのか、経験豊富な選手たちは知っているし、彼ら(クロアチア)のほうがずっと上手く対処していた。日本はPKの練習をしたことがないように見えた」
また、元ウェールズ代表DFアシュリー・ウィリアムズ氏も、シアラー氏と同様の意見を述べている。
「日本のPKには確信がなく、クロアチア勢のように相手を打ち負かす自信がないように見えた。それは経験から来るものだろう。前半はとても良かったので残念だ。彼らは大会中、ずっと素晴らしい存在だったんだ」
敗れはしたものの、森保ジャパンはカタールで、レジェンド2人が揃って口にした「経験」を手にしたはずだ。この悔しさをリベンジに繋げていくほかない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【W杯PHOTO】日本 1(1PK3)1 クロアチア|またしても初のW杯ベスト8進出には届かず...PK戦にもつれる激闘の末敗退