クロアチア戦でPK負け、右サイドのMF伊東純也のプレーを高く評価

 日本代表は現地時間12月5日にカタール・ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦、クロアチア代表戦に臨むも1-1から突入したPK戦に敗れた。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」のマッチレポートでは、MF伊東純也のプレーが高く評価されている。

 前半終了間際に先制した日本だが、後半に追い付かれると延長戦の末に突入したPK戦で敗退となった。ドイツ代表やスペイン代表に勝利したゲームでは前半を徹底的に守り、後半は爆発力を見せていた。

 しかし、この日は試合の立ち上がりに強くプレスに出た日本が、前半12分に伊東からの低いアーリークロスにFW前田大然が飛び込む形でチャンスを作った。この場面を筆頭に、右サイドで伊東が相手DFボルナ・バリシッチとマッチアップしている場所は日本の突破口になっていた。

 同紙でも「日本は少しメンバーが変わったが、スタイルは激しく奪ってからのスピードという点で変わらない。特に右サイドの伊東は、負傷したDFボルナ・ソサに代わって出場したバリシッチにとって、ほとんど捕まえられないようなスピードだった。12分には、まさに伊東から前田へ黄金のクロスが入ったが、ストライカーは間に合わなかった」とレポートするなど、強い印象を与えるものだったようだ。

 今大会では後半から左サイドに投入されるMF三笘薫が鮮烈な印象を与えたが、アジア予選の突破から右サイドで伊東が見せる切れ味は本大会まで常に日本の武器であり続けていた。(FOOTBALL ZONE編集部)