決勝トーナメント1回戦も残り2試合となった大会17日目は、優勝候補のスペイン、ポルトガルが登場する。
まず、日本時間24時にキックオフされるのが、モロッコ対スペインの一戦だ。
スペインは、グループリーグ初戦でコスタリカ相手に大量7得点を挙げる好スタートを切ったものの、第2戦でドイツと1-1の引き分け。第3戦では日本に逆転負けを喫してグループEを2位で通過した。
ただ、中盤のガビ、ペドリ、セルヒオ・ブスケッツのバルセロナ・トリオを中心としたパスワークで、3試合の平均ボール保持率は約70パーセントと圧倒的な数値を叩き出している。CFのアルバロ・モラタもここまで2ゴールと調子は悪くない。ここまで1失点と堅守を誇るモロッコ守備陣を崩し切れるか。
対するモロッコは、尻上がりに調子を上げてきた。初戦で前回大会準優勝のクロアチアとスコアレスドローで引き分け、第2戦でベルギーに2-0で勝利。第3戦もカナダを2-1で下し、強豪が同居したグループFを1位で突破している。
守備面ではアンカーのソフィアン・アムラバト、CBのロマン・サイスとナイエフ・アグエルドを中心に、3試合で1失点と堅守を誇る。攻撃面ではエースのハキム・ジイェフとアシュラフ・ハキミが並ぶ右サイドがホットゾーン。主砲ユーセフ・エン=ネシリもカナダ戦で決勝ゴールを奪うなど調子は上向きだ。
両チームは、2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)のグループリーグで対戦していて、2-2の痛み分けで終わっている。この試合で一時、勝ち越しとなるゴールを決めたエン=ネシリは、いいイメージを持って試合に臨めるだろう。
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日本時間28時にキックオフされるのが、ポルトガル対スペインの一戦だ。
ポルトガルはメンバーを落した第3戦の韓国戦こそ敗れはしたが、初戦のガーナ戦と第2戦のウルグアイ戦に勝利し、グループHを首位で決勝トーナメント進出を決めた。
ここまで2ゴールのブルーノ・フェルナンデス、史上初の5大会連続ゴール記録を樹立したクリスティアーノ・ロナウド、キレのある動きを披露するジョアン・フェリックスの前線3枚が好調を維持。スピードスターのラファエウ・レオンが、途中出場から攻撃を活性化させるジョーカー的な役割を担うなど、攻撃陣はバラエティー豊かで、スイスの堅い守りを突き崩す駒は十分に揃っている。
一方のスイスは、第3戦でセルビアに3-2で競り勝ち、グループGを2位で通過。ポルトガルとの一戦は、強豪との対戦になればなるほど神がかり的なセーブでチームを救ってきた絶対的守護神のヤン・ゾマーを中心に耐える時間が長くなりそうだ。
ポルトガルの猛攻を凌ぎ切り、圧巻のフィジカルを武器に2ゴールを挙げているCFのブレーム・エムボロに素早くボールを供給できれば、68年ぶりとなるベスト8進出が見えてくるだろう。
【大会17日目】12月6日(火)に行なわれる試合
※対戦カード/キックオフ(日本時間)/放送予定
モロッコ対スペイン(ラウンド・オブ16)/24時/ABEMA、フジテレビ
ポルトガル対スイス(ラウンド・オブ16)/28時/ABEMA、テレビ朝日
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部