カタール・ワールドカップ(W杯)ラウンド16のブラジル代表vs韓国代表が5日に行われ、4-1でブラジルが勝利した。
グループGを首位で通過したブラジルは、主力を温存して臨んだグループG最終節のカメルーン代表戦から先発からミリトン以外の10人を変更。ケガ明けのネイマールとダニーロやリシャルリソン、カゼミロ、マルキーニョス、GKアリソンらベストメンバーで臨んだ。
一方、3日前に行われたポルトガル代表戦で勝利しグループHを2位で通過した韓国は、その試合から先発を2人変更。イ・ガンインとクォン・ギョンウォンに代えてファン・ヒチャンとイ・ジェソンを先発で起用。最前線にチョ・ギュソンを据えた[4-2-3-1]で試合に臨んだ。
試合は早い時間にスコアが動く。ブラジルは7分、ボックス右深くから侵入したハフィーニャの折り返しがファーサイドに抜けると、フリーのヴィニシウスがワントラップから難なくゴールネットを揺らした。
幸先良く先制を許したブラジルは、11分に自陣ボックス内でクリアをしようとしたチョン・ウヨンに対して、後方からボール奪取を試みたリシャルリソンが足を蹴られてPKを獲得。このPKをネイマールがゴール右下に決めた。
立て続けに失点した韓国は、17分に左サイドからカットインしたファン・ヒチャンが強烈なミドルシュートでゴールを脅かしたが、これはGKアリソンの好セーブに防がれた。
2点のリードで主導権を握ったブラジルは、29分にセットプレー崩れのボールを敵陣でキープしたリシャルリソンがボックス右手前のマルキーニョスへ繋ぐと、中央へのパスをカゼミロがワンタッチでゴール前へ。最後はゴール前に走りこんだリシャルリソンが難なくゴールに流し込んだ。
さらにブラジルは36分にも、ネイマールのパスをボックス左で受けたヴィニシウスがファーサイドへふわりと浮かせたクロスを上げると、走りこんだパケタが右足ボレーでゴール左隅に流し込んだ。
ハーフタイムにかけてもブラジルは、パケタやハフィーニャに決定機が訪れたが、追加点を奪うことは出来ず、前半は4-0で終了した。
迎えた後半、韓国はチョン・ウヨンとキム・ジンスを下げてソン・ジュンホとホン・チョルを投入。すると47分、キム・ヨングォンのロングフィードに反応したソン・フンミンがボックス左からゴールを狙ったが、これは飛び出したGKアリソンが体に当て、ゴール右に外れた。
その後は一進一退の展開が続く中、韓国は68分に左クロスのこぼれ球をボックス右のファン・ヒチャンがダイレクトシュート。さらにGKアリソンが弾いたボールをソン・フンミンが詰めたが、シュートはマルキーニョスのスライディングブロックに阻まれた。
この試合最大の決定機を逃した韓国だったが、76分に1点を返す。右サイドで獲得したFKからイ・ガンインがクロスを供給すると、クリアボールをペナルティアーク手前で拾ったペク・スンホが左足一閃。強烈なミドルシュートがゴール右に突き刺さった。
1点を返されたブラジルは、80分にGKアリソンとケガ明けのネイマールを下げてGKウェヴェルトンとロドリゴを投入。その後も危なげない試合運びで試合を締めたブラジルが、前半のゴールラッシュで韓国を下してベスト8進出を決めた。
ブラジル 4-1 韓国
【ブラジル】
ヴィニシウス(前7)
ネイマール(前13[PK])
リシャルリソン(前29)
パケタ(前36)
【韓国】
ペク・スンホ(後31)