現地時間12月5日に開催されたカタール・ワールドカップの決勝トーナメント1回戦で、ブラジルは昨シーズンのプレミアリーグ得点王ソン・フンミンを擁する韓国と対戦。グループステージ最終戦ではカメルーンにまさかの不覚を取り、状態を疑う声もあったが、キックオフと同時に不安を一蹴。序盤から圧倒的な強さを見せ、4-1の圧勝を収めた。

 圧巻のゴールシーンの数々と共に注目を集めているのが、セレブレーションだ。カナリア軍団は得点を決める度に、エースのネイマールを中心に歓喜の輪を作り、陽気なダンスを披露。3点目の場面に至っては、スコアラーのリシャルリソンがベンチに向かうと、選手に交じり、チッチ監督もノリノリでステップを踏んでいた。

 ただ、この行為を巡っては、一部から「リスペクトを欠いている」と非難の声が上がり、元アイルランド代表のロイ・キーン氏も「場違いだ。ハッキリ言って、俺はこれが気に食わない」と不満を露わにした。

 世界中でちょっとした論争となるなか、英紙『Daily Mail』によれば、チッチ監督が試合後の会見で自身の思いを説明。リスペクトを欠いた覚えはないと訴えた。
【画像】まさかの監督もノリノリでステップ!あまりに陽気なブラジルのゴールセレブレーション
「(リシャルリソンに)『見せてくれたらやるぞ』と言ったが、色んな人が無礼だと言うだろうから気をつけないといけない。ゴールと結果に対する幸福感以外の何物でもないと誤解されたくなかったし、相手を見下したということでもない」

 また、リシャルリソンは「チームホテルでコーチと一緒にリハーサルをしたんだ。それを活かす機会があって嬉しい」と語った。そのうえで、今夏からトッテナムでプレーする25歳は、敗退が決まった際には涙を流していたクラブの同僚、ソン・フンミンに向けてもこう語った。

「フットボールはそういうものだ。1人が勝つ。1人が負ける。トッテナムには彼が必要だから、彼の成功を祈っているよ」

 ブラジルは勢いそのままに20年ぶりのW杯制覇まで突き進み、トロフィー片手に“世界一のダンス”を披露できるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部