現地時間12月5日、カタール・ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦で、FIFAランキング24位の日本は、同12位のクロアチアと対戦。1-1で突入したPK戦の末に敗れ、史上初のベスト8進出とはならなかった。

 均衡を破ったのは日本だった。43分に堂安律がキッカーを務めたCKの流れから、前田大然が左足で流し込み、今大会初の先制点を奪った。しかし、55分にイバン・ペリシッチに痛恨の同点弾を許すと、以降は延長戦を含めて膠着状態に。

 そして迎えたPK戦で日本は南野拓実、三笘薫、吉田麻也がGKドミニク・リバコビッチのセーブに遭い、勝者になることはできなかった。

 英紙『Daily Mail』は、このクロアチア戦に出場した日本の全16選手を採点。好守を連発した守護神の権田修一、120分間ハードワークし続けた遠藤航、先制点を呼び込んだ堂安にチームトップタイの「7.5」を付けている。同紙の採点と寸評は以下の通りだ。

GK
権田修一「7.5」
試合を通じて、日本代表のために冷静かつ信頼できる存在感を示した。不運にもPK戦では見せ場がなかった。
 
DF 
冨安健洋「5」
序盤のミスでペリシッチに絶好のチャンスを与えてしまった。日本代表で(怪我から)復帰した後は、あまり活躍できなかった。

吉田麻也「7」
最終ラインから日本代表を見事に支えたが、シュートアウトで決定的なキックを外した。ボックス内での素晴らしいタッチで前田をアシストした。

谷口彰悟「6.5」
セットプレーでは脅威となったが、序盤にビッグチャンスを逃した。チームのために勇敢にディフェンスし、ペトコビッチを黙らせた。

MF
遠藤 航「7.5」
巧みなパスワークと献身的なタックルで、日本代表のベストプレーヤーの1人に。過去2シーズン、ブンデスリーガでデュエル勝利数がトップなのも納得。

守田英正「6」(106分OUT)
ラストパスでクロアチアのディフェンスを崩すようなことは決してなかった。相手の中盤トリオをよく観察していたが、攻撃面ではほとんど機能していなかった。
 
MF
伊東純也「6.5」
軽快なペースでバリシッチを脅かし、ゴール前に何度も危険なボールを放り込んだ。守備ではよく追いかけたが、終盤は元気がなかった。

長友佑都「6.5」(64分OUT)
最後のW杯となることが予想されるなか、左サイドで執拗にプレー。ディフェンスを試すようなクロスを何本か入れた。

FW
堂安 律「7.5」(87分OUT)
スペイン戦での重要なゴールの後、再び生き生きとした表情を見せた。実り多きクロスをクロアチアに浴びせ、彼の鋭い送球は日本のゴールに大きく貢献した。

前田大然「7」(64分OUT)
疲れを知らない走りでクロアチアのディフェンスを苦しめ、ゴールを決めた。日本代表は前田が抜けたことで輝きを失った。

鎌田大地「6.5」(75分OUT)
前半は素晴らしい活躍を見せたが、後半はやや調子を落とした。森保監督は意外にも彼を交代させた。
 
交代出場
MF
三笘 薫 「7」(64分IN)
非常に生き生きとしていたが、最後に重大なスポットキックを失敗した。

FW
浅野拓磨「5」(64分IN)
攻撃時に孤立し、ボールを保持するのに苦労していた。

DF
酒井宏樹「6」(75分IN)
経験を与えたが、それ以外のことはほとんどできなかった。

FW
南野拓実「5」(87分IN)
ショッキングなPKで、日本代表を不運なスタートにしてしまった。

MF
田中 碧「6」 (106分IN)
延長戦で全力を尽くし、フレッシュな脚力を発揮した。

監督
森保 一「6」
前半は彼の戦術で試合を支配したが、ペリシッチの同点弾の後、道を踏み外した。延長戦では、PKを避けるためにもう一段ギアを上げる必要があった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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