ドイツ代表がカタール・ワールドカップ(W杯)で失意のグループステージ敗退に終わったなか、ドイツサッカー連盟(DFB)が5日にチームディレクターのオリバー・ビアホフ氏(54)の退任を発表した。
DFBによれば、両者は同日付けで双方合意のもと、2024年までの契約を解消。会長のベルント・ノイエンドルフ氏は連盟の公式サイトで「オリバー・ビアホフは多大な貢献をしてきた。ここ数大会はスポーツ面の目標に届かなかったが、最高の瞬間もあった」と感謝の言葉を綴った。
「彼の仕事はブラジルW杯の成功とともにあり続けることだろう。激動の時代にあっても、常に自分の目標とビジョンを追い求め、DFBに大きな足跡を残した。DFBスタッフを代表して、オリバー・ビアホフ氏が我々とドイツのサッカーのためにしてくれたことすべてに感謝したい」
ドイツはグループステージで敗退した前回の雪辱を期し、カタール大会に臨んだが、初戦の日本代表で逆転負けして痛恨の躓き。最終的に1勝1分け1敗までもっていったが、スペイン代表に得失点差で及ばずの3位となり、2大会連続のグループステージ敗退という憂き目に遭った。
現役時代に自身もドイツ代表のストライカーとして活躍したビアホフ氏は2004年にチームマネージャーとなり、様々な役職で自国の発展に注力。2014年のブラジルW杯優勝にも貢献して、2018年から現職を務めたが、カタールでの責任を取る形で失脚した格好だ。