【FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント1回戦】ブラジル4-1韓国(日本時間12月6日/スタジアム 974)
まさに意地の一撃。死の淵から這い上がってきたアジアの虎が、王国ブラジル相手に一矢報いた。韓国代表ペク・スンホのシュートはあまりに強烈であり、人気漫画『キャプテン翼』に登場する「タイガーショット」のようだと、ファンは大興奮だった。
【映像】まるで「モーセの海割り」 ペク・スンホのタイガーショット
韓国は、0-4と大量リードを許して迎えた76分、右斜め45度の位置でFKを獲得。イ・ガンインのボールはブラジル代表カゼミーロに跳ね返されたものの、これを拾ったMFペク・スンホがペナルティーエリアの外から7人の間を通す強烈なミドル。シュートはスピード、コース共に申し分なく、世界屈指のGKと言われるアリソンでさえ触ることができなかった。
何度かチャンスを作りながらも1点が遠かった韓国。最後の最後に、ブラジルの固い守備のど真ん中を、ゴールまで一直線に切り開いた。この美しいシュートにはABEMAの視聴者も「素晴らしいコース」「すごいシュートきた」「勇気をありがとう」と反応し、画面では思わず拍手するブラジルサポーターの姿も見てとれた。それほど素晴らしい一撃だった。
ペク・スンホは、バルセロナのアカデミーで育った選手だ。ゴール直前には、韓国の最多得点記録保持者であるチャ・ブングン氏の姿がカメラに抜かれており、解説を務めた松木安太郎氏も「韓国の英雄に刺激されたようなシュートでしたね」と興奮気味に伝えた。
結局、序盤の大量リードを追いつくことができず、1-4で敗れて大会を去ることになった韓国だが、王国ブラジル相手に一矢報いた一撃は、アジアの底力を示すものだった。
(ABEMA/FIFAワールドカップ カタール 2022)
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