【FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント準々決勝】クロアチア1-1(PK4-2)ブラジル(日本時間12月10日/エデュケーションシティ スタジアム)

 FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント準々決勝。決勝トーナメント1回戦でPK戦の末に日本を撃破したクロアチアと、韓国に4発快勝で順当に準々決勝に駒を進めてきた南米の雄・ブラジルが激突。クロアチアが日本戦に続き、120分の延長戦の末にPK戦でブラジルを撃破。見事、ベスト4進出を決めた。その瞬間、オランダとの一戦を前に別会場に集結していたアルゼンチンのサポーターが、狂喜乱舞。スマホをのぞき込み、喜びを爆発させる決定的瞬間を公式映像が捉えていた。

【映像】アルゼンチンサポ、狂喜乱舞の決定的瞬間

 試合は互いに決定機を欠き、延長戦へ。延長前半のアディショナルタイムにネイマールが今大会2ゴール目となる一撃でサッカーの王様ことペレの偉大な記録に並ぶ代表通算77ゴールを記録したが、延長後半12分、オルシッチの折り返しにペトコビッチが左足で合わせて劇的な同点ゴール。試合はPK戦に突入した。

 クロアチア1人目のブラシッチが落ち着いて真ん中へ決める。続くブラジルの1人目ロドリゴの右へのシュートは、日本戦でも2本のシュートを止めたリバコビッチが完璧にシャットアウト。さらにクロアチアは2人目のマイェルも真ん中に決めるなど“PK巧者“ぶりを見せつける。ブラジルの2人目カゼミーロが決めて迎えたクロアチアの3人目、モドリッチも完璧にコースを突くシュートを突き刺し、4人目のオルシッチまで4人連続で成功してみせた。PKスコア4-2で迎えたブラジルの4人目、マルキーニョスのシュートが左ポストに嫌われて激闘は決着。守護神リバコビッチを中心に守り抜いたクロアチアが2戦連続のPK戦を制して準決勝進出を果たした。

 その様子を固唾をのんで見守る人々がいた。それは、オランダとの決戦を前に別会場に集結していたアルゼンチンサポーターだ。彼らは一つのスマホ画面を食い入るようにのぞき込むと、PK戦にもつれ込んだブラジルの戦況に一喜一憂。クロアチアの勝利が決まり、2002年の日韓大会以来となる6度目の優勝を目指す王国の悲願が途絶えた瞬間、喜びを爆発させて南米の宿敵のライバルの敗退に狂喜乱舞した。

 一方、アルゼンチンはブラジルとは対照的に、オランダとのPK戦を制して4強入りを果たした。(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)