【FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント準々決勝】クロアチア1-1(PK4-2)ブラジル(日本時間12月10日/エデュケーションシティ スタジアム)
FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント準々決勝。決勝トーナメント1回戦でPK戦の末に日本を撃破したクロアチアと、韓国に4発快勝で順当に準々決勝に駒を進めてきた南米の雄・ブラジルが激突。クロアチアが日本戦に続き、120分の延長戦の末にPK戦でブラジルを撃破。見事、ベスト4進出を決めた。2002年の日韓大会以来となる6度目の優勝を目指す王国の悲願が途絶えた瞬間、この試合でサッカーの王様ことペレの偉大な記録に並ぶ代表通算77ゴールを挙げたネイマールが、人目をはばからず号泣する“もらい泣き必至”の決定的瞬間を公式映像が捉えていた。
試合は序盤から拮抗。試合開始後にブラジルがボールをコントロールして試合を進めるも、次第にクロアチアが押し返す展開。ブラジルの高い攻撃力をクロアチアの堅いディフェンスが封じ込め、0-0で折り返した前半のボールポゼッションはブラジルの42%に対して、クロアチアが46%で上回る形となった。
後半、攻めるブラジル、耐えるクロアチア。再三のチャンスを作るもクロアチアの組織的な守備、さらに鉄壁・リバコビッチの前にゴールネットを揺らせないブラジル。試合は前後半で決着つかず、延長戦に突入。日本戦に続き、延長戦に臨むクロアチア、一方で今大会初めての延長戦となるブラジル。両チームは円陣を組んで雌雄を決するピッチへ。
すると延長前半のアディショナルタイムにネイマールが今大会2ゴール目となる一撃でサッカーの王様ことペレの偉大な記録に並ぶ代表通算77ゴールを記録したが、延長後半12分、オルシッチの折り返しにペトコビッチが左足で合わせて劇的な同点ゴール。試合はPK戦に突入した。
まずはクロアチア1人目のブラシッチが落ち着いて真ん中へ決める。続くブラジルの1人目ロドリゴの右へのシュートは、日本戦でも2本のシュートを止めたリバコビッチが完璧にシャットアウト。さらにクロアチアは2人目のマイェルも真ん中に決めるなど“PK巧者“ぶりを見せつける。ブラジルの2人目カゼミーロが決めて迎えたクロアチアの3人目、モドリッチも完璧にコースを突くシュートを突き刺し、4人目のオルシッチまで4人連続で成功してみせた。 PKスコア4-2で迎えたブラジルの4人目、マルキーニョスのシュートが左ポストに嫌われて激闘は決着。守護神リバコビッチを中心に守り抜いたクロアチアが2戦連続のPK戦を制して準決勝進出を果たした。
結局、自らがPKを蹴ることなく、チームが敗れ去ったネイマールは人目をはばからず号泣。その様子を捉えてた公式映像は、見るものの胸をアツくする貴重映像となった。(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)