日本代表を率いる森保一監督が、6日に取材対応を行った。
5日に行われたクロアチア代表戦でPK戦の末に敗れ、FIFAワールドカップカタール2022から敗退。一夜明け、森保監督は「応援してくださったサポーターの皆さんや、国民の皆さんに喜んでいただける結果を残すことができず、また選手・スタッフが身を粉にしてこれまで頑張ってきてくれたなか、最後にベストを尽くして出し切ってくれたなか、最後勝たせてあげることができなくて、非常に申し訳ないと思いますし、自分の力が足りなかったと思っています」と大会を振り返った。
「批判も含めて応援してくださって、いつも見てくださっている人たちがいますし、サポーターの皆さん、国民の皆さんが共闘してくださったおかげで充実した幸せな4年半を過ごすことができました。心残りはないです。今できることは全てできました。足りないところはあったかもしれませんが、選手、スタッフそしてチーム全体で今のベスト、常に最善の準備をして、全力を試合にぶつけるということ、そしてこの4試合の中でも1試合1試合で成長を感じながら、ブラッシュアップしてこれたと思います」
日本サッカー協会(JFA)との契約延長が噂されるなか、「監督業をまだ続けていこうかなという思いもありますし、少し間を空けて、ヨーロッパに勉強へ行くことも考えていました。そこは報道を見ていますけど(笑)、現実的な話はまったくしていない。これから考えていきたい」と、将来は未定であることを明らかに。現在の仕事に抱いている想いについては次のように語った。
「仕事は突き詰めればどんな仕事をしてても大変だと思いますし、一言で言うと幸せな仕事だと思います。自分の好きなことができて、楽しみながら充実感を持って仕事ができるというのは、幸せな仕事をさせてもらえているなと。プレッシャーはありますけど、ストレスは感じなく、自分が楽しめることやらせてもらえている」
「クラブとは違って代表という素晴らしい環境で監督をさせていただいて、私自身も成長にすごくつながっていると思います。もっともっと成長したいという思いと日本サッカーに貢献したいという思いがあります」
続投に前向きか問われると、「そうですね、はい」と森保監督。その上で、「ただ、この仕事は私1人でやっているわけではなく、私は監督、コーチが全ての戦術、選手の変更プランを渡してくれる、トレーニング等々担ってくれているところもある」と、今大会での結果はコーチ陣の努力の賜物であることを強調している。
「そこはもし話があった場合には、自分は勝手に延長しますけど、今回選手たちが思い切ってチームの戦術、自分の役割をクリアにして戦えたのは、本当にコーチのおかげですし、コーチたちの個々の力があってこそ。試合に向けてのトレーニング、そしてミーティングでの映像資料作成、プレゼンテーション全てコーチ陣が、チームを勝たせるために、自分の立場から考えてくれて、提案してやってくれている結果だということを皆さんにもお伝えしたい。『お前何もやってないじゃん』って(笑)言われても、それぐらい何もやっていないので、コーチたちを取り上げてください」