現地時間12月6日、カタール・ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦でモロッコ代表とスペイン代表が対戦。0-0で突入したPK戦を制し、モロッコが勝利を収めた。

 1勝1敗1分でグループEを2位で突破したスペインは、2勝1分の無敗でグループFを首位通過したモロッコを相手に、立ち上がりからボールを保持して押し込む。

 ブスケッツを中心に得意のパスワークで相手ゴールに迫る。26分、自陣からのロングボールに抜け出したアセンシオが放ったシュートは惜しくも枠の左に外れる。

 モロッコは相手の攻撃に対し、組織的な守備で粘り強く対応すると、カウンターから好機を創出。33分、敵陣でのボール奪取からマズラウィが左足を振り抜く。強烈なミドルはGKのセーブに遭い、得点に至らない。

 さらに攻勢を強めると、42分にはブファルのクロスにアグエルドがヘディングで合わせる。しかしシュートはクロスバーの上へ。両チーム得点のないままスコアレスで前半を終える。
 
 後半は激しく攻守が入れ替わる展開となるなか、スペインは54分、左サイドの敵陣深くで得たFKの流れからダニ・オルモが鋭いシュートを放つも、GKボノのファインセーブに阻まれる。

 その後も主導権を握るスペインは、引いてコンパクトなブロックを敷くモロッコの守備に苦戦。アタッキングサードでのテンポの良い繋ぎから何度も相手ゴールに迫るが、ゴールを割れず。試合は0-0で延長戦へ。

 延長戦も終始、スペインが猛攻を仕掛けるなか、モロッコが集中してしのぎ切り120分でも決着はつかず。突入したPK戦をモロッコが3―0で制し、史上初のベスト8進出を果たした。

 モロッコは現地時間12月10日に、ベスト4進出を懸けて準々決勝でこのあと行なわれるポルトガル対スイスの勝利チームと相まみえる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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