16強でモロッコ代表にPK戦スコア0-3で敗れ、2大会連続ベスト16敗退

 スペイン代表はカタール・ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦でモロッコ代表にPK戦スコア0-3で敗れ、2大会連続ベスト16敗退。W杯で通算4度目のPK敗北は史上初の悲劇となった。

 前半から圧倒的にボールを保持しながら、モロッコの牙城を崩し切ることができなかったスペイン。延長も含めた120分間をスコアレスのまま終え、PK戦に突入した。スペインW杯で過去4度PK戦を戦ったが、勝ったのはわずか1回のみだった。

 先攻のモロッコが最初の3人中2人成功させたのに対し、スペインはMFパブロ・サラビア、MFカルロス・ソレール、MFセルヒオ・ブスケッツが3人連続で失敗。内2本はモロッコ守護神GKヤシン・ブヌにセーブされた。迎えたモロッコの4人目DFアクラフ・ハキミはど真ん中にふわりと浮かせる“パネンカ”を成功させ、PKスコア3-0で決着となった。

 データ会社「オプタ」によれば、W杯においてPK戦で4度目の黒星を喫したのはスペインが史上初となる。また、W杯のPK戦ですべて失敗に終わったのは2006年ドイツW杯のスイス代表(対ウクライナ代表)以来16年ぶりのこと。試合の前日会見でルイス・エンリケ監督が昨年から選手に1000本のPK練習を課していたと明かして話題を呼んだが、皮肉にもそんなスペインがPK戦で敗れるというまさかの結末を迎えた。(FOOTBALL ZONE編集部)