PK戦の末にスペインに勝利、モロッコが史上初のベスト8進出

 カタール・ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦、E組2位通過のスペイン代表とF組1位通過のモロッコ代表の対戦は0-0のまま延長を含めた120分間を終え、PK戦の末にモロッコが勝利。PK戦で最後のキッカーとなったモロッコ代表DFアクラフ・ハキミが美技「パネンカ」(ゴール中央へのチップキック)を大舞台で成功させたなか、海外メディアや著名人から称賛の声が集まっている。

 試合は互いに譲らない展開のなかPK戦へ突入。PK戦は先攻のモロッコが2人連続で成功させたのに対し、後攻のスペインは1人目のサラビア、2人目のMFカルロス・ソレール、3人目のMFセルヒオ・ブスケッツと立て続けに失敗。モロッコGKヤシン・ブヌが気迫の連続セーブを見せた。モロッコは4人目のハキミは、ゴール中央に度胸満点のパネンカを成功させ、PKスコア3-0でモロッコに軍配が上がった。

 試合後、イギリスの有名司会者、ジャーナリストのピアーズ・モーガン氏は「あの瞬間、あのプレッシャーのなかでパネンカを繰り出すとは…すごい…世界一クールなサッカー選手だ」とツイートし、その度胸を称えている。

 またフランス紙「ル・パリジャン」は「ハキミの信じられないほどのパネンカ」と伝え、英紙「デイリー・エクスプレス」は「史上最も大胆なPKの1つとして歴史に残る」と評しており、反響が広がっているようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)