2大会連続でのベスト16敗退が決定したスペイン代表のルイス・エンリケ監督が、モロッコ代表戦を振り返った。

日本代表に首位の座を譲ったものの、ドイツ代表を退けてグループEを2位通過したスペイン。その日本との最終節では意図的に2位通過を狙ったとの勘繰りもあり、ベスト8進出は至上命令となった。

その大一番では前半シュート1本に終わるなど相手の堅守に苦戦を強いられたが、後半はFWアルバロ・モラタやFWニコ・ウィリアムズら交代選手の活躍もあって優勢に試合を進めた。

だが、相手の粘りの守備に対してアタッキングサードでの崩しの精度、アイデアを欠いた結果、後半と延長終了間際のMFダニ・オルモやMFパブロ・サラビアのチャンスも生かし切れず、120分で決着を付けることは叶わず。

そして、準々決勝への切符を懸けた運命のPK戦では昨シーズンのラ・リーガでサモラ賞(最優秀GK賞)を獲得したセビージャGKボノに対して、1人目のサラビアが右ポスト、2人目のMFカルロス・ソレール、3人目のMFセルヒオ・ブスケッツが連続セーブに遭った。この結果、PK戦を0-3で落としたラ・ロハは2大会連続のベスト16敗退となった。

同試合後、公式会見に出席したルイス・エンリケ監督は、PK戦を睨んでニコに代えて投入したサラビアを含め、PK戦の人選に言及。初めの3人は自身が選んだことを明かすと共に、もう一度同じメンバーを選ぶと擁護した。

「最初の3人は私がスペシャリストとして選んだ。残りの3人はチームで決めたが、4人目には届かなかった。今度はボノをライバルのゴールから外すだけだ…」

「こういったコンディションの中でのPK戦は困難なものだが、モロッコのファンの前ではさらに困難となる。彼らのファンは素晴らしかった」

また、この試合を含めた今大会のチームの戦いぶりについては、「ゴールが必要だった」と攻撃面の課題を口にしながらも選手たちを称賛している。

「私が持っているプレーヤーのプロフィールにはとても満足している。彼らの行動を見て、彼らがそれをどのように解釈したか。彼らがどのようにワールドカップに立ち向かってきたかを祝福する。プレーヤーたちは99.99%を達成した。ただ、我々にはゴールが必要だった」

「我々は試合を支配したが、ゴールを逃した。相手の守備力が高く、最大までロックアップした相手との戦いだった。空間と時間が非常に限られていた。ただ、モロッコとそのプレーヤーたち、とりわけボノを祝福したい」

一方、今大会後に契約終了を迎える自身の去就に関しては明言を避けている。

「今は議論する時期ではない。家族と愛犬に会い、彼らのそばにいられるようにしたい。来週以降、会長が適切と判断すれば、話をすることになる。今のところ、将来のことは考えていない。まずはこの悔しさを噛み締めなければならない」

「私の契約は(12月末で)終了する。私はスペインサッカー連盟に非常に満足している。私自身は一生続けるつもりだが、それが続くかどうかは分からない。しかし、私は状況を分析するつもりであり、それは自分だけに依存するわけではないが、自分に最も適した決定を下すつもりだ」