日本もスペインもPK戦で敗れた

日本のFIFAワールドカップ・カタール大会の挑戦はベスト16で幕を閉じた。相手はクロアチアで、延長でも決着付かず、PK戦に。日本は3人が外してしまい、敗れてしまった。

日本国内ではこのPKが大きな話題を呼んでいる。それは日本のPK戦に対する準備の少なさだ。選手が明かしたところによると、キッカーは挙手制であり、事前に選ばれてなかったようだ。この経験を糧に日本は今後PKのための準備を重ねていくことだろう。

英『The Telegraph』はデータから見るPKに勝つ方法を紹介している。

今大会で決勝トーナメントまで進んだオーストラリアは大陸間プレイオフでペルーを下してW杯の切符を掴んだ。その試合ではPK戦を制している。

その試合で話題となったのが、オーストラリア代表のGKアンドリュー・レッドメインである。彼はこの試合ベンチからスタートし、PK要員として終盤に起用された。その日、彼は2本のシュートを防ぎ、見事母国をW杯の舞台に導いている。

PK時のレッドメインの動きは独特であり、ゴールライン上でダンスをしているかのように動き回る。GKが相手の気をそらそうとした場合、10%ゴール数が減っているというデータがあるようだ(1984年から2012年までのW杯のすべてのPK戦で調査)。PK戦はよりプレッシャーのかかる場面であり、そういった些細なことでもやるべきなのかもしれない。

レッドメインのPK時の工夫はもう一つあって、それが味方キッカーへのサポートだ。基本的にフィールドプレイヤーはハーフウェイライン付近に並び、自分の番が来ればそこからペナルティスポットに向かう。この距離は地味に長く、キッカーには大きなプレッシャーがかかる。レッドメインはこの長い道を共に歩き、キッカーに余裕を与えるのだ。

そしてゴールを決めた、もしくはシュートストップに成功した場合、大げさに喜ぶことが重要だという。感情は伝染するものであり、味方にはポジティブな影響を与えられる。反対に相手にはプレッシャーとなる。同メディアでも「ゴールを決めた後、冷静を装うのではなく腕を振り回して雄叫びを上げることが遥かに効果的だ」と説明している。

次にシュートは真ん中を狙わないことだ。相手の逆を突いて真ん中に決める選手はいるが、W杯での成功率は実に57%と低い。左右の成功率は74%と真ん中よりも大きく数字が跳ね上がる。

対戦相手がどのコースを得意としているか、逆に相手GKはどのコースを苦手としていのかを調べるのは当たり前であり、そこからさらに工夫が必要になる。PKは奥深いものであり、次大会以降で日本がPK戦に臨むことになった際にはどのようなアイデアが見られるのか注目したい。