【戦評】モロッコ守護神がPK戦で躍動! スペインのキッカー2連続セーブ
カタール・ワールドカップ(W杯)は大会18日目を迎え、決勝トーナメント1回戦が終了した。そこでは、スペイン代表をモロッコ代表がPK戦で破り、欧州勢と南米勢を除く唯一の8強入りを果たした。また、ポルトガル代表はFWクリスティアーノ・ロナウドをベンチスタートにするという思い切った起用が成功し、21歳のFWゴンサロ・ラモスが今大会第1号のハットトリックを達成してスイス代表を撃破した。
■モロッコ 0-0(PK3-0) スペイン
ラウンド16
キックオフ:現地時間12月6日18時(日本時間7日0時)
スペインがボールを保持して攻撃しながら、モロッコが耐えて鋭い速攻を狙うという構図が120分間にわたって続いた試合だった。どちらのチームにも決まっておかしくないシュートの場面はあったが、試合はPK戦へ。スペインの1人目は延長後半途中にPK戦を見越して投入されたFWパブロ・サラビアだったがゴールポスト直撃。さらに、ここで世界に衝撃を与えたのがモロッコのGKヤシン・ブヌ。2人目のMFカルロス・ソレールと3人目のMFセルヒオ・ブスケッツのシュートを連続セーブで、モロッコ史上初のベスト8に導いた。
■ポルトガル 6-1 スイス
ラウンド16
キックオフ:現地時間12月6日22時(日本時間7日4時)
1-0 前半17分 ゴンサロ・ラモス(ポルトガル)
2-0 前半33分 ペペ(ポルトガル)
3-0 後半6分 ゴンサロ・ラモス(ポルトガル)
4-0 後半10分 ラファエル・ゲレイロ(ポルトガル)
4-1 後半13分 マヌエル・アカンジ(スイス)
5-1 後半22分 ゴンサロ・ラモス(ポルトガル)
6-1 後半AT2分 ラファエル・レオン(ポルトガル)
ポルトガル代表はFWクリスティアーノ・ロナウドがまさかのスタメン落ちだったが、そこに入ったFWラファエル・レオンが大爆発。反転からの強烈な左足シュートを決めた先制点に、クロスに飛び込んだ2点目、1対1を冷静に決めた3点目と多彩なパターンで今大会第1号のハットトリックを達成。ぺぺはW杯決勝トーナメントにおける最年長ゴールを記録した。フェルナンド・サントス監督の決断が良い方向に出ただけに、今後の選手起用にも注目したいところだ。(FOOTBALL ZONE編集部)