スペイン代表を率いるルイス・エンリケ監督が、FIFAワールドカップカタール2022・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)のモロッコ代表戦を振り返った。6日、スペイン紙『マルカ』がコメントを伝えている。
2010年の南アフリカ大会以来2度目のW杯制覇を目指し、今大会に臨んだスペイン代表。日本代表、ドイツ代表、コスタリカ代表と同居したグループEを勝ち点「4」の2位で通過すると、6日に行われたラウンド16ではグループFを首位通過したモロッコ代表と対戦した。一進一退の攻防は延長戦を含めた120分間で決着が付かず、スコアレスのまま試合はPK戦に突入。PK戦を3-0で制したモロッコ代表が準々決勝にコマを進めた。
2大会連続でラウンド16で姿を消すこととなったスペイン代表。試合後に会見に出席したルイス・エンリケ監督は、「チームの仕事ぶりには満足しているし、選手たちのことは誇りに思っているよ」とコメントしつつ「どちらかと言えば我々が試合を支配していたが、決定的なチャンスをほとんど作れなかったことについては責められても仕方がない。我々にはゴールが足りなかった。モロッコ代表の選手たち、とりわけGKのボノを祝福したい」と敗戦を悔やんだ。
キッカーを務めた3選手全員が失敗したPK戦については「最初の3人のキッカーについては私が選び、それ以降は選手たちで決めていた。すべて私の責任だ。しかし、もう一度キッカーを選べるとしても、私は同じ選手を選ぶだろう」と選手を擁護。その上で「モロッコ代表のボノは素晴らしいGKで、今日のPK戦でも見事だった」と相手GKの活躍を讃えた。
また、同監督は今後の自身の去就についても言及。「私から言うことは何もない。現時点では分からないし、そのことについて話すべき時ではない。私はスペインサッカー連盟や代表チームに満足しているし、自分次第であれば死ぬまで代表監督を続けるだろう。しかし、私だけでなく、代表チームにとっても最善の決断を下さなければならない」とコメントし、進退については明言しなかった。