オランダ代表のMFフレンキー・デ・ヨング(バルセロナ/スペイン)が、9日に行われるFIFAワールドカップカタール2022・準々決勝で対戦するアルゼンチン代表のFWリオネル・メッシについて語った。6日、アメリカメディア『ESPN』が伝えている。

 2大会ぶりの本大会出場となったオランダ代表は、グループAを2勝1分の首位通過し、決勝トーナメント1回戦でアメリカ代表と対戦した。DFデンゼル・ダンフリースが3得点全てに絡む(1ゴール2アシスト)大活躍を見せて、3-1でアメリカ代表を撃破。“オレンジ軍団”を率いるルイ・ファン・ハール監督は、自身が保持するW杯無敗記録を「11」にまで伸ばした。

 W杯無敗の名将が率いるオランダ代表の次なる対戦相手はアルゼンチン代表。2014年のブラジルW杯・準決勝でも同カードが実現したが、オランダ代表はPK戦の末、苦杯を舐める結果となった(公式記録上、PK戦はドロー扱い)。8年越しにリベンジのチャンスが巡ってきた中、F・デ・ヨングは「アルゼンチンに対して優位に立ち、試合を支配するよう努めなければならない。勝ちたい。2014年よりも良い結果を出せるように心がけるよ」と意気込む。続けて「アルゼンチンはもちろんトップレベルだけど、僕たちも同じだ。とてもいい勝負になると思うし、自信もある」とここまでのチームのパフォーマンスに手応えを感じているようだ。

 またF・デ・ヨングは、アルゼンチン代表の“王”として君臨するリオネル・メッシにも言及した。かつてバルセロナでともにプレーした経験を踏まえて、チームでメッシに対応することを強調した同選手は「メッシは言うまでもなく最も危険な男。彼のことは知っているけど、どうやって止めればいいのか分からないよ(笑)。彼は15年間、世界を変え続けてきた。(ひとりで)止める方法があれば、すでに誰かがやっている。チームとして彼を止める必要があるんだ。決して、ひとりの人間が背負う仕事ではない」と“メッシ封じ”の極意を語っている。