20代の選手が国を背負ってサッカーをする意義に言及

 カタール・ワールドカップ(W杯)でベスト16敗退となった日本代表が、12月7日に帰国会見を実施。森保一監督、田嶋幸三会長、反町康治技術委員長とともに登壇したDF吉田麻也(シャルケ)は、「最後に伝えたこと」を問われ、「本当に誇り高き仕事」だと説いたと明かした。

 グループEで強敵ドイツ代表、スペイン代表を破って決勝トーナメントへと駒を進めた日本。1回戦でクロアチアと当たると、前半43分にセットプレーからのこぼれ球をFW前田大然が押し込んで先制する。しかし後半10分にFWイバン・ペリシッチのヘディング弾で同点とされ、それ以上スコアが動かず延長戦へ。120分の戦いの末、PK戦にまでもつれ込んだが、日本は3人が失敗し、1-3で敗退が決まった。

 12月7日の帰国会見で「(大会の)最後に伝えたこと」を問われた吉田は、「そんな大したことは言ってないんですよね。感情的になっていて、あまり何を言ったか覚えていないんですけど」と前置きしたうえで、日本代表として戦う誇りについて語ったことを明かした。

「ほとんどの選手が20代で、そんなに若くして自分の国を背負って仕事ができることは滅多にないことだと思う。しかも自分の好きなサッカーで、自分の国を背負って戦えることは、本当に誇り高き仕事だと思っています。なので、みんなにも、『こんないい仕事はないよ』と。これから次の大会から予選の形式も変わり、出場国も変わる。違う国と戦ったり、移動もある。自チームの戦い、より高いレベルに立たないといけない。ヨーロッパでも移動が大変になる。そのなかで、もう一回日本を代表して戦えることが、どんなに素晴らしいことかを噛み締めて戦おうと話した。あとは、これから注目度が高まるので、みんなたくさんメディアに出て露出して、熱を高めようと。若い選手たちにオファーをお待ちしています(笑)」

 吉田は最後まで日本代表のキャプテンらしさを貫いていた。(FOOTBALL ZONE編集部)