【FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント1回戦】日本1-1(PK1-3)クロアチア(日本時間12月6日/アルジャノブ スタジアム)
サッカー日本代表が決勝トーナメント1回戦でクロアチアにPK戦の末に惜敗した試合の直後、クロアチア選手は歓喜し、日本選手は肩を落とし、涙を流した。スタジアムに詰めかけた両チームのサポーターも悲喜こもごもの反応を見せる中、公式映像がヘアスタイルや瞳をサムライブルーに染めた美女サポーターが号泣する姿を捉えていた。
日本は43分に前田大然の先制ゴールで勢いに乗るも、55分、中央右でボールを持ったデヤン・ロブレンからペナルティエリア内にクロスが送られると、精度の高いボールを中央のイバン・ペリシッチがピンポイントで合わせ、ゴール右隅へ。冨安健洋と伊東純也の対応が間に合わず、ペリシッチに思い通りの同点ヘッドを許してしまう。
その後は一進一退の攻防が続き、延長前後半の計120分では勝負がつかずに試合はPK戦へ。日本の史上初となるベスト8という目標に立ちはだかったのは、世界最高の“PKストッパー”であるクロアチアGKのリビコビッチだった。じつに3本のPKをストップされた日本はあえなく敗れ去り、手が届きかけたベスト8進出の快挙は、するり手からこぼれ落ちていった。
クロアチアが歓喜し、日本は涙したこのシーン。公式映像が注目したサポーターの中に、日本国旗で顔を覆い隠すように涙を流す女性サポーターの姿が。日本国旗を右頬にあしらった女性は髪の毛をサムライブルーの編み込みにするなど、徹底した応援体制。さらにその瞳はカラーコンタクトを着用しているためか、淡いサムライブルー色に染まっていた。
4度目の挑戦もベスト16の壁は高く、厚かった。しかし、この女性が涙ながらに呆然と見つめたピッチでは、今大会、強豪国のドイツやスペインを相次いで逆転で撃破するなど、森保ジャパンが旋風を巻き起こし、日本や世界のサッカー史に新たな歴史を刻んだこともまた事実といえる。(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)