日本代表MF堂安律(SCフライブルク)は、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)のドイツ戦とスペイン戦で同点ゴールをマーク。森保ジャパンの金星やベスト16入りに大きく貢献した。そんな堂安律に対するミランやアタランタからの関心が取りざたされる中、新たにプレミアリーグ挑戦の可能性も浮上している。
堂安律の去就については、イタリアメディア『Diretta Goal』が今月3日に「堂安律は本田圭佑につづいてミランのユニフォームに袖を通す日本人選手となるかもしれない。ミランはカタールW杯であまりにも好調な日本代表選手に、本気でオファーを出す可能性がある。アタランタにも同様のアイデアがある」と伝えていた。
そんな中、イギリス・マンチェスターの地元紙『マンチェスター・イブニングニュース』は今月7日に「来年1月にプレミアリーグにやって来る可能性のあるカタールW杯のスター選手10人」という見出しの特集記事を掲載。
アルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデス(ベンフィカ)、クロアチア代表DFヨシュコ・バルディオル(RBライプツィヒ)、ポルトガル代表FWラファエル・レオン(ミラン)らとともに、堂安律をプレミアリーグ移籍の可能性がある選手として紹介している。
そしてカタールW杯における堂安律の活躍ぶりについて「堂安律は2010年と2014年のワールドカップ王者を相手に、2つの見事なゴールで逆転勝利のきっかけを作った。カタールW杯開幕前の時点では、ブンデスリーガ以外でほとんど無名だった。しかしやがて誰もが彼の名を口にするようになり、魅了されるようになった」とリポート。
「日本代表は最近のワールドカップ王者であるドイツ代表とスペイン代表をグループリーグで破り、サプライズパッケージのひとつとなった。森保一監督は、試合の流れを変えるようなスーパーサブをピッチに送り込んだことにより称賛されているが、堂安律もそのスーパーサブのひとりだ」と綴っている。
さらに英メディア『フットボール365』は、堂安律の具体的な移籍先候補を「アーセナルを含めた5クラブ」と紹介。アーセナルで日本代表DF冨安健洋とチームメイトになる可能性に言及している。
なお堂安律は今年7月、オランダ1部PSVアイントホーフェンからSCフライブルクへ移籍金850万ユーロ(約12億円)により完全移籍。SCフライブルクではすでに公式戦22試合の出場で4ゴール4アシストをあげるなど、右サイドでレギュラーに定着している。
一方、日本代表ではFW伊東純也(スタッド・ランス)の活躍もありスタメンでの出場機会が限定。それでも先月23日のドイツ戦では71分からピッチに立つと、わずか4分後に同点ゴールをマーク。今月2日のスペイン戦でも後半キックオフから出場すると、48分にペナルティエリア外で右サイド寄りの位置から強烈なミドルシュートを放ち、再び同点ゴールを奪取。51分には右サイドからのグラウンダー性のクロスからMF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)の勝ち越しゴールを演出していた。