ドイツサッカー連盟(DFB)は7日、ドイツ代表を率いるハンジ・フリック監督の続投を発表した。

 優勝候補の一角としてFIFAワールドカップカタール2022に臨んだドイツ代表だったが、グループE・初戦の日本代表戦に1-2で逆転負けを喫すると、2戦目はスペイン代表と1-1のドロー。最終戦ではコスタリカ代表に4-2で勝利したが、裏で日本代表がスペイン代表を破ったため、ドイツ代表は得失点差で2大会連続のグループステージ敗退となった。

 この結果を受け、15年間チームを率いたヨアヒム・レーヴ前監督の後任として、バイエルンを退任後の2021年夏のEURO2020終了後からドイツ代表の指揮を執っているフリック監督の去就には注目が集まっていた。先日には同代表のテクニカルダイレクターを務めていたオリバー・ビアホフ氏の退任も発表されていたが、フリック監督は続投となることが決定した。

 DFBのベルント・ノイエンドルフ会長は、「2024年にホームで開催されるEUROは、ドイツのサッカーに大きなチャンスをもたらすと確信している。我々の目標はこの大会をスポーツ面で成功させることだ。ハンジ・フリック監督がチームと一緒にこの挑戦を成し遂げることに全幅の信頼を寄せている」と同監督への信頼を明かした。

 また、フリック監督は「コーチングチームと私はここドイツで行われるEUROを楽観的に楽しみにしている。チームとして、カタールで示した以上のことを成し遂げることができると思っている。大きなチャンスを逃してしまったので、これを教訓として学ぶことができる。私たちはみんな、2024年にホームであるEUROに向けてドイツ全土が代表チームを応援してくれることを望んでいる」と意気込みを語った。