代表デビューから一躍有名に

ベスト16ではアメリカ代表を撃破し、FIFAワールドカップ・カタール大会でベスト8まで駒を進めてきたオランダ代表。そのゴールを守るのは、203cmのサイズを誇るアンドリース・ノペルトだ。

驚きなのは、ノペルトはこのカタール大会でオランダ代表デビューを果たした選手だ。指揮官ルイ・ファン・ハールは初戦のセネガル戦からノペルトにゴールマウスを任せており、なかなか思い切った判断と言える。

現在オランダ国内のヘーレンフェーンでプレイするノペルトは、これまで同じオランダのNACブレダやドルトレヒト、ゴー・アヘッド・イーグルスなどでプレイしてきたが、いずれのクラブでも絶対の守護神だったわけではない。

以前NACブレダでノペルトを指導したステイン・フレーフェンもオランダ代表の守護神になっていることに驚いている。

「アンドリーズがオランダ代表、それもワールドカップのレベルに達するとはまったく予想していなかった。彼は上手くやっているが、ファン・ハールがいなければそれは実現しなかっただろう」

「今のフォームを継続できれば、彼の最終目的地は今所属するヘーレンフェーンとはならないはずだ。彼には本当に才能があると思う。トップクラブへ行ける素質を持っている。NACやゴー・アヘッド・イーグルスのように、アヤックスのゴールも守れるはずだ。それはGKにとって絶対的なプラスだよ。彼がアヤックスで活躍できない理油は見当たらない」(『Voetbalzone』より。)

遅咲きながら28歳で注目を集めることになったノペルトはステップアップを果たすのだろうか。本人もワールドカップでゴールを任されているとは予想していなかったはずで、ここまでの4試合で一気に知名度を上げている。