FIFAカタール・ワールドカップはベスト8が出揃い、9日からいよいよ準々決勝が始まる。
ここでは、そのW杯出場を逃したチームを対象とした「裏カタール・ワールドカップ」最高のユニフォームを選んでみたのでご紹介しよう。
ニュージーランド
ニュージーランド代表 2022 Nike アウェイ
予選成績:大陸間プレーオフ敗退(コスタリカ戦)
9月にリリースとなったユニフォームで、オーストラリアとのフレンドリーマッチ2連戦でお披露目に。歴代アウェイキットに比べればデザイン面でやや劣るが、それでも白いシダの葉エンブレムを付ける“ブラックアウェイ”は鉄板のかっこよさがある。
アイルランド
アイルランド代表 2022 Umbro ホーム
予選成績:欧州予選グループA 3位
今年3月に発表された新ユニフォーム。カモフラージュ柄のようなデザインは、アイルランドの風景に着想を得たもの。1921年9月に設立されたサッカー協会(FAI)は昨年で100周年を迎えたが、このキットはそれを記念して3月26日に行われたベルギー代表とのフレンドリーマッチ(FAI設立100周年記念試合)でお披露目となった。
インドネシア
インドネシア代表 2022 Mills ホーム
予選成績:アジア2次予選グループG 5位(最下位)
2020年からサプライヤーを務めるMillsはインドネシアのスポーツ&アパレルブランド。当初からキットデザインのレベルは高かったが、ついにここまで到達したかという印象である。全体的にレトロな雰囲気を醸し出すデザインは、東南アジア競技大会(SEAゲームズ)で初優勝を成し遂げた1987年当時のキットに着想を得ている。
パラグアイ
パラグアイ代表 2022 Puma ホーム
予選成績:南米予選 8位
最新モデルのホームキットはシンプルな縦じまという非常にクラシックなデザインが登場。これは1979年のコパ・アメリカ優勝当時のユニフォームにインスパイアされたもので、優勝メンバーの一人であるレジェンドのアルド・フロレンティンがモデルに起用された。
ハンガリー
ハンガリー代表 2022 adidas アウェイ
予選成績:欧州予選グループI 4位
カタールW杯欧州予選ではポーランドに2連勝し、ウェンブリーでイングランドと引き分けるなど存在感を見せたハンガリー。8月に発表された2022モデルは、ハンガリー国章と代表エンブレムをふたつ並べるデュアル・クレストを採用。国旗カラーでまとめた代表チームのユニらしいデザインに仕上がってる。
ジャマイカ
ジャマイカ代表 2021 Umbro ホーム
予選成績:北中米カリブ海3次予選 6位
カタールW杯北中米カリブ海予選でも使われたが、これが現時点での最新モデル。ジャマイカらしいカラーリングに印象的なグラフィック、そして背中の愛称“REGGAE BOYZ”がかっこいい。もっとも、W杯に出場となれば今頃は新ユニフォームを着ていただろう。
モルドバ
モルドバ代表 2022 Jako アウェイ
予選成績:欧州予選グループF 6位(最下位)
5月に発表されたモルドバの新ユニフォーム。ホーム(ブルー)、アウェイ(イエロー)、サード(レッド)は国旗3色で、デザインは各キット共通。全体にあしらったモルドバの伝統模様風グラフィックに異国情緒を感じるユニだ。胸にはモルドバ国章と代表エンブレムの2つを付ける。
クウェート
クウェート代表 2022 Errea ホーム
予選成績:アジア2次予選グループB 2位
エンブレムの国旗色がイタリアと同じということもあり、パッと見では昔のイタリア代表ユニと勘違いしそうになるデザイン。Erreaはバレーボールのイタリア代表ユニを手掛けた時期があるが、それに似た雰囲気がある。シンプルでクラシックな好デザインだ。アウェイ(ホワイト)も見事なまでにイタリア的。
スコットランド
スコットランド代表 2022 adidas ホーム
予選成績:欧州予選プレーオフ敗退(ウクライナ戦)
カタールW杯欧州予選はプレーオフでウクライナに敗れ、惜しくも出場を逃したスコットランド。9月に発表の新ホームユニフォームは、ネイビーを基調にパープルのスリーストライプス、そして各部のタータンチェックが実にスコットランドらしいデザインだ。この色使いとチェック柄は90年代(Umbro時代)のユニを想起させる。
サンマリノ
サンマリノ代表 2022 Errea アウェイ
予選成績:欧州予選グループI 6位(最下位)
欧州サッカー連盟(UEFA)が小国を支援する「キット・アシスタンス・スキーム」の一環としてリリースされた2022モデル。アウェイはダークネイビーを基調にスカイブルーを組み合せたキットカラーが美しい。シャツ全体の印象的なグラフィックは、元は宮殿だったというサンマリノ庁舎内にある“大評議会の間”の内装をイメージしたもの。
アルジェリア
アルジェリア代表 2022 adidas ホーム
予選成績:アフリカ3次予選敗退(カメルーン戦)
アルジェリアは勝てばカタールW杯出場が決まる最終予選(アフリカ3次予選)でカメルーンに敗れ、惜しくも出場を逃している。もし本大会出場となっていれば、間違いなくこのユニフォームを着ていたはずだ。
8月に発表された2022モデルは、アルジェリアがW杯に初出場した1982年スペイン大会のキットに着想を得たデザイン。当時のキットは左半身にストライプを配し、胸にアラビア文字で国名をプリントしていた。ちなみにこの2022モデルもエンブレムの右横に薄っすらと国名を入れている。
イタリア
イタリア代表 2022 Puma ホーム
予選成績:欧州予選プレーオフ敗退(北マケドニア戦)
2023年からはadidasとの契約がスタートするイタリアにとって、これがPuma最後のホームキット。本来であればカタールW杯で20年間にわたるPumaとのパートナーシップのフィナーレを飾りたいところだったが、衝撃の予選敗退でそれは叶わぬものとなった。
デザインの4分割(クォータリー)スタイルは、4度のW杯優勝(1934年、1938年、1982年、2006年)という、何世代にもわたるアズーリの成功を祝したものだった。
今回登場したような、小国や各国の珍しいユニフォームが「Qoly × LFB Vintage」で入手可能。見るだけでも楽しいはず!