日本は堂安律のゴールのみがペナルティーエリア外からのもの

 カタール・ワールドカップ(W杯)は決勝トーナメント1回戦までの56試合が行われたが、データ会社「ニールセン・グレースノート」の調査によるとペナルティーエリア外からのゴールもシュートも減少傾向にあるという。衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。

 グレースノート社は2006年のドイツW杯から調査を開始しているが、決勝トーナメント1回戦までという同条件で比較した時にペナルティーエリア外からのシュートによる得点は、ドイツW杯での18.6%と比較してカタールW杯では7.6%と大幅に減少しているという。

 また、シュート本数も同様で、56試合終了時にドイツW杯で765本だったペナルティーエリア外からのシュートは、4年前のロシアW杯では620本、カタールW杯では470本に減少している。

 確率の高いペナルティーエリア内まで切り込む攻撃を志向するチームや、戦術的にマッチアップさせる守備を選択するチームが増えたことに伴い守備ブロックの位置が高くなってきていることも要因にあるのかもしれない。

 日本代表はMF堂安律がスペイン代表戦でペナルティーエリア外から鮮烈なミドルシュートを決めたが、大会中のそれ以外のゴールは全てペナルティーエリア内からのものだった。世界的にも、こうしたミドルシュートはゴール数だけでなく、打たれる本数そのものが大きく減ってきているようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)