スペインサッカー連盟(RFEF)は8日、ルイス・エンリケ監督の退任を発表した。後任は未定。

 現在52歳のL・エンリケ監督は、ローマ、セルタ、バルセロナなどの監督を経て、2018年夏にスペイン代表の監督に就任。2019年3月、娘の闘病に付き添うため一度退任したが、同年11月に復帰した。積極的にチームの若返りを図り、EURO2020では4強入りを果たした。

 そして迎えたFIFAワールドカップカタール2022では優勝候補の一角に挙げられ、初戦はコスタリカ代表戦を圧倒して7-0の完勝。しかし、2戦目はドイツ代表と1-1で引き分けると、3試合目は圧倒的なボールポゼッションを誇りながらも、日本代表に1-2で逆転負けを喫した。2位でグループEを通過し、ラウンド16ではモロッコ代表と対戦。しかし、相手の堅守を崩せず、PK戦ではキッカー全員が失敗し、2大会連続のラウンド16敗退となった。

 発表によると、RFEFのスポーツマネジメントが、「ルイス・エンリケ監督たちの働きによって近年達成された成長を継続させることを目的として、スペイン代表チームの新しいプロジェクトを立ち上げるべきである」という報告書をルイス・ルビアレス会長に提出。同会長とホセ・フランシスコ・モリーナSD(スポーツディレクター)が、指揮官交代の決断をL・エンリケ監督に伝えたという。