データ会社「オプタ」が発表、歴史に残る一戦に

 カタール・ワールドカップ(W杯)の準々決勝、アルゼンチン代表とオランダ代表の試合はPK戦の末にアルゼンチンが勝ち抜けを決めた。このゲームでは大量のイエローカードが乱れ飛んだが、データ会社「オプタ」によるとこの試合でイエローカード15枚が出され、これが選手に出たW杯1試合最多イエローカードの新記録となった。

 このゲームでは特に試合後半にアルゼンチンが1点リードを守り切ろうとした時間帯から一気に荒れ始め、最終的にアルゼンチンはベンチのリオネル・スカローニ監督とワルテル・サムエルコーチへの2枚を含む10枚のイエローカード、オランダにはPK戦の最中や終了後も含めて8枚のイエローカードが提示され、そのうちDFデンゼル・ダンフリースが2枚を受けて試合後にレッドカードを受けている。単純なイエローカードの枚数だけだと選手で16枚、ベンチも含めて18枚になった。

 ベンチに対してイエローカードやレッドカードが提示されるようにルールが変わったのは2019年の夏であるため、オプタ社では選手へのカード枚数だけで比較している。

 オプタ社では、こうした場合の計算方法を「試合中にイエローカードを2枚受けた場合、それはレッドカードに変化する」としている。そのため、ダンフリースの2枚はレッドカードに変化し、アルゼンチンは選手に8枚、オランダは選手に7枚のイエローカードが提示されたという計算になり、選手に対する合計15枚のイエローカードはW杯における新記録になったという。

 過去には2002年の日韓W杯のドイツ代表とカメルーン代表の試合で16枚、ドイツW杯でのポルトガル代表とオランダ代表の試合で16枚のイエローカードが提示されたが、カード枚数に関しては前述の集計ルールによりドイツ対カメルーンは14枚、ポルトガル対オランダは12枚になるとのこと。

 大荒れの様相を呈したアルゼンチンとオランダの強豪対決だが、そのカード枚数でW杯の歴史に名を残すことになってしまった。(FOOTBALL ZONE編集部)