決勝トーナメントでの5アシスト目の新記録
カタール・ワールドカップ(W杯)の準々決勝で、アルゼンチン代表が現地時間12月9日にオランダ代表と対戦し、PK戦の末に準決勝へと進出した。アルゼンチンの先制ゴールをアシストしたFWリオネル・メッシは決勝トーナメント通算5アシストとなり、ブラジルの“王様”ペレを上回った。
試合は前半にFWリオネル・メッシのアシストからDFナウエル・モリーナが先制ゴール。さらに後半はMFマルコス・アクーニャが奪ったPKをメッシが決め、2点のリードを奪った。しかしオランダは長身FWボウト・ベグホルストを投入してパワープレーに出ると、シンプルなクロスから1点を返し、ほぼラストプレーのフリーキックをトリックプレーから決めて同点に追い付いた。
後半の残り時間が少ないところから延長戦にかけてかなり荒れたゲームは、PK戦でGKエミリアーノ・マルティネスが2本止めたアルゼンチンが勝利。試合終了後に出たもの、アルゼンチンのベンチでリオネル・スカローニ監督とワルテル・サムエルコーチに出たものを含め、両チーム合計でイエローカード18枚という大荒れなものになった。
先制点をアシストしたメッシは、5回目のW杯で決勝トーナメント通算5アシスト目。スポーツ専門チャンネル「beIN SPORTS」は「メッシが5つ目のアシストでペレの記録を破る」として、これが1966年のアシスト記録開始以来、元ブラジル代表FWペレ氏の記録を抜き、最高の数字であることを報じている。
英ラジオ局「talkSPORT」は「メッシがペレ超えの記録で不朽の存在に近付く」と偉業を伝え、「アシストは魔法のようだ」と絶賛した。新たな記録を打ち立て、ベスト4に進んだメッシとアルゼンチン。悲願の優勝を果たすことはできるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)