優勝候補筆頭のブラジル代表を敗ったクロアチア代表。ズラトコ・ダリッチ監督が試合後に見せた行動が大きな話題となっている。

【写真】森保一監督から学んだ!? クロアチア代表監督が90度のお辞儀

9日、カタール・ワールドカップ(W杯)準々決勝でクロアチアはブラジル代表と対戦した。

日本とのPK戦を制してベスト8に進出したクロアチアと、韓国代表を圧倒してベスト8に進出したブラジル。4年前の準優勝という悔しさを晴らすために戦うクロアチアだったが、試合はこう着状態となり90分を終えて0-0のゴールレスとなる。

すると延長前半にネイマールのゴールでブラジルが先制。ピンチが訪れた中、延長後半にブルーノ・ペトコビッチが値千金の同点ゴール。PK戦に突入した。

そのPK戦では日本代表戦でもPK3本を止めたGKドミニク・リヴァコビッチが再びセーブ。4-2でクロアチアが勝利し、2大会連続で準決勝に進出した。

ラウンド16では日本代表と対戦し、リードされた中で追いつき、PK戦ではリヴァコビッチが3本を止めて勝利していたクロアチア。ダリッチ監督は、日本へのリスペクトを試合前から試合後まで欠かさなかった。

その中で、対戦した森保一監督の影響があったかは定かではないが、ブラジル戦の勝利後にダリッチ監督が深々とお辞儀をしたのだ。

クロアチア『Vecernji』もダリッチ監督のこの行為を報道。「偉大なことを示した。ズラトコ・ダリッチはファンにお辞儀をした」と伝えた。

4年前にはチームを決勝に導く手腕を見せており、2大会連続のベスト4入り。ロシアで逃したものを掴みたいと試合後に語っている。

「これは我々の終わりを示しているのではない。先に進もう。我々は再び最善を尽くした。これは我々全員にとっての勝利だ」

「全てのクロアチア人に楽しんでもらいたい。できることはたくさんある。W杯で2回連続の準決勝だ。私は本当に幸せな男だ」

リスペクトと感謝の気持ちを持ち合わせたクロアチア代表。日本と対戦したことが、彼らの精神を後押ししたのであれば嬉しい限りだ。

【写真】本家、森保一監督がクロアチア戦敗戦後に見せた90度のお辞儀