【FIFA ワールドカップ カタール 2022・準々決勝】モロッコ1-0ポルトガル(日本時間12月11日/アルトゥママ スタジアム)
モロッコが快挙達成だ。強豪ポルトガルを下し、アフリカ勢としては初のベスト4に進出。グループリーグでベルギー、決勝トーナメントでスペイン、そしてポルトガルと、ヨーロッパの強敵を次々と倒す“モロッコ旋風”で、ついに世界一まであと2つと迫った。
ポルトガルは2試合連続でロナウドを先発から外して堅守のモロッコを切り崩しに行くと、前半早々から長くボールを保持。5分にはフェリックスのヘディングシュートがモロッコゴールを襲ったが、GKボノのファインセーブに阻まれた。
押され気味の時間が長いモロッコだが、高い身体能力を活かしてしぶとく守り続けると、ボールを持ってからは足元のうまさも見せて一気にカウンター。きっちりシュートで終わる流れも再三作った。
31分、またもポルトガルがチャンスを作ると、またもフェリックスがペナルティエリア手前左から強烈なシュート。DFに当たってコースが変わったことでGKが動けなくなったが、ボールはわずかに枠の外を通過した。
しっかり守り続けたモロッコに待望の先制点が訪れたのは前半終わり際の42分。アティヤットアラーが左サイドからクロスを上げると、エンネシリが高い打点でヘディングシュートで豪快に決めた。
攻撃のテンポを上げたポルトガルも45分にフェルナンデスが右サイド深くからシュート性のボールを入れると、これがクロスバーを直撃。激しい戦いはモロッコリードで前半を終えた。
後半に入り早く同点に追いつきたいポルトガルだが、51分にはついにロナウドを投入。1トップに入ると両サイドからの攻め上がりにリズムが生まれチャンスが増える好循環を生み出した。
63分にはまたもポルトガルにビックチャンス。ゴール前でフリーでボールを持ったフェルナンデスが右足で豪快にシュートを放ったが、ポストをかすめるほどわずかに枠上にそれた。
その後も圧倒的にボールを支配したのはポルトガルだったが、今大会オウンゴール以外では失点していないモロッコのDF陣が体を張り続けクリアを繰り返すと、83分にはフェリックスのシュートをGKボノがまたもファインセーブ。アディショナルタイムでは1人退場し、数的不利にもなったが最後までゴールを許さず逃げ切り、歓喜の瞬間を迎えた。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)