直前でW杯の夢が断たれた

FIFAワールドカップ・カタール大会では旋風を巻き起こしたモロッコ。グループステージではベルギー、クロアチアと前回大会の3位2位と同じ組に入ったが、一回も負けることなく決勝トーナメントに進んだ。そこでも相手はスペインやポルトガルといった強豪ばかりだったが、強みとする堅守を武器に最終的にはベスト4という好成績を残した。

そんなモロッコ代表としてW杯に出場するはずだった選手が、マルセイユのMFアミーヌ・アリである。

ドイツのシャルケで長くプレイしていた選手で、19-20シーズンには6ゴール4アシストと素晴らしい成績を残している。しかしチームは降格を経験。アリもそれに伴ってチームを離れることになった。

新天地にはフランスのマルセイユを選び、初年度から4ゴール4アシストと目に見える数字を残す。そこでマルセイユは買い取りオプションを行使。アリは正式にマルセイユの選手となった。

しかし完全移籍後、初の試合となったモナコ戦で負傷。左膝靱帯に重傷を負い、現在は治療に努めている。

仏『Get French Football News』ではマルセイユでのアリのパフォーマンスを振り返っている。評価が高かったのはCLでの働きで、アレクシス・サンチェスに次ぐ重要なアタッカーだったと称賛されている。

アリは9月のモロッコの代表戦に招集されており、怪我がなければW杯に出場していたプレイヤーだ。右にハキム・ツィエク、左にソフィアン・ブファルと強力なライバルはいたものの、W杯での過密日程を考えればアリにも十分にチャンスはあった。

推進力のあるドリブルを武器にパスやシュートで攻撃を活性化させるアリ。クラブでも代表でも輝きを放っていたが、怪我が彼をカタールの地に行かせなかった。とはいってもまだ25歳の選手であり、4年後には再びチャンスがやってくる。